「千代田蔵 特別純米生原酒 山廃仕込 北錦」は、磯子方面の散歩コースの近くに店をかまえる山本屋商店で購入。
基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:太田酒造株式会社 千代田蔵/醸造元所在地:兵庫県神戸市東灘区深江南町/原材料名:米(国産)・米麹(国産米)/使用米:北錦100%/精米歩合60%/アルコール分:16%/製造年月:2年1月。
道灌を醸す太田酒造の酒は、「道灌 特別純米 生原酒 蔵出し一番酒」を置いてあるが、この千代田蔵は、その太田酒造が灘に進出した灘工場で醸されたもの。北錦で筆者がすぐに思い出すのは、玉川の自然仕込シリーズ。そのメインバージョンが但馬産北錦。
生原酒を燗するのには違和感を覚える人もいるようだが、この千代田蔵の一升瓶の首には「お燗で旨い生原酒 千代田蔵」という下げ札がついている。筆者の場合は、燗を推奨していなくても燗してしまうが。
この千代田蔵は、この日に抜栓。
この日の料理は、2日前(「香川の地酒、悦凱陣 山廃純米 無濾過生 讃州雄町の熱燗で骨付き鶏もも肉のスパイスカレーやじゃがいもとグリンピースのサブジをいただく」)につづいてまたスパイスカレー。
えびのスパイスカレーとレーズンライス。インド料理のレシピ集、レヌ・アロラ『私のインド料理』に「えびのカレー」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、えび、玉ねぎ、サラダ油、ヨーグルト、カシューナッツ、ターメリック[粉]、コリアンダー[粉]、クミン[粉]、レッドペッパー[粉]、ガラムマサラ、塩、水、トマトケチャップ。玉ねぎとトマトの基本のカレーベースではなく、ヨーグルトとカシューナッツが入ったベースを使うカレー。
それと、にんじんとグリンピースのサブジ。前掲書に「にんじんのサブジ」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、にんじん、グリンピース、クミンシード[粒]、ターメリック[粉]、レッドペッパー[粉]、コリアンダー[粉]、ガラムマサラ、塩、サラダ油。
山廃の乳酸の香りがヨーグルトっぽい千代田蔵の熱燗とヨーグルトをベースに使ったいくぶんまろやかなスパイスカレーの組み合わせも悪くないと思う。
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