久しぶりの低山歩き。近場の低山を調べ、三浦半島の中央部に位置する武山に決めた。横須賀市観光情報の武山のページでは、以下のように説明されている。
「標高は200メートル、山頂付近に植えられたツツジは、4月中旬から5月上旬にかけて見事な花を咲かせます。 武山~砲台山・三浦富士にかけてハイキングコースが整備されています。 山頂に三浦半島霊場の一番札所、龍塚山持経寺武山不動院があります。 毎年、1月28日の「初不動」の日に本尊の不動明王が御開帳され、多くの人で賑わいます。 山頂一帯には約1,200本のツツジが植えられ、例年、5月3日~5日の間にかけて武山ツツジ祭りが開催されます。 展望台からは、東京湾、相模湾を一望でき、お天気がよければ富士山を見ることもできます」
同じサイトの別のページ「横須賀ハイキングコースマップ」に、武山~砲台山~三浦富士の3山をめぐる「武山ハイキングコースマップ」が紹介されている。そのマップをたよりに歩くことにする。


京浜急行の津久井浜駅に到着。ここが「武山ハイキングコース」の起点と終点になるが、戻ってきたら駅前を通過して津久井浜海岸に向かう予定。駅を背にして、右に進めば海岸で、線路の下を通って左に進めば山側。
道なりに進み、横須賀津久井郵便局の前で、川沿いの道を左に入るのがマップのルートだったが、そこをちゃんと見ずに手前の道を左折してしまった。
ただ方向は同じだったので、川の方に導かれ、最初の目的地である津久井浜観光農園への道標を見つけた。

津久井浜観光農園に到着。いまはいちご狩りの予約を受け付けていて、この日はすでに予約を終了していた。建物のなかで野菜を売っていたので、葉付きにんじん(200円)ときゃべつ(150円)を購入。建物の写真を撮らなかったので、代わりに購入したにんじんの写真を(もちろん帰宅してから撮影したもの)。

武山不動院にお参りする。横須賀市観光情報の武山のページでは、以下のように説明されている。
「初不動は、一月二十八日で、縁日商人や近在の善男善女でにぎわいます。
ここに至る参詣道は、南武、一騎塚、須軽谷、北下浦と四方にあります。それらの登山口には、必ず前不動と呼ばれる不動明王像が立っていて、参詣人の案内役を勤めます。
不動明王は、大日如来が一切の悪魔を払うために変身された姿で、災害を除き財宝を得る功徳があると言われています。特に、武山不動尊は、航海安全の浪切不 動として広く知られ、漁業関係者から厚く信仰されています。沿岸漁業者にとっては、この山頂が漁場を定める基準として、あるいは、港の方向を知る標準として欠かすことのできないお山であったことも信仰を深めた一因と思われます。
武山の不動尊と親しまれているこの寺院の正式名称は、浄土宗龍塚山持経寺武山不動院です。ここに安置される不動尊は、後十松天皇の御 代、応永四年(1397)に奈良東大寺の沙門万務大阿闍利(しゃもんまんむだいあじゃり)が、諸国行脚の途中に、現在の南武にあった持経院に立ち寄り、高さ三尺九寸(約117センチメートル)の不動尊を彫刻して本尊としたものです。
その後、修験僧讃与見随(さんよげんずい)が、この山頂に移したと伝えられています」

砲台山山頂に到着。山頂に残る砲台跡。ハイキングコースマップでは以下のように説明されている。「三浦富士と武山をつなぐハイキングコース上にある大塚山は、昭和初期に海軍が砲台を造ったことから、砲台山と呼ばれるようになりました。
現在も鉢状の砲台跡がきれいに残されています。すり鉢の中央には、かつて高角砲が据えられていました。側面に開けられた8個の四角い穴は、弾薬の格納庫と思われます」