(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります)
「八海山 しぼりたて原酒 越後で候(青ラベル)」は、弘明寺商店街のほまれや酒舗で購入。
基本的な情報をまとめておくと(醸造元である八海醸造株式会社の商品説明を参照)、醸造元:八海醸造株式会社/醸造元所在地:新潟県南魚沼市/原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール/使用米:山田錦(麹米)五百万石、こしいぶき他(掛米)/精米歩合:60%/使用酵母:協会701、M310/アルコール度:19.0%/日本酒度:+4.0/酸度:1.5/アミノ酸度:1.5。
醸造元のコメント:「酒づくりの最盛期、冬季限定で発売されるしぼりたて原酒です。フレッシュで荒々しいしぼりたて原酒ならではの飲みごたえと、さわやかな香味バランスをお楽しみください」
八海醸造は大正11年(1922年)創業。八海酒造の公式サイトはとにかく内容が充実している。特にアーカイブスは読み応えがある。
▼ 八海醸造の第二浩和蔵における日本酒の製造工程と構造を詳しく紹介する動画。「よりよい酒をできるだけ多くの人に」。「質」と「量」を両立させるための機械化と職人の手作業の高度な融合。
▼ 八海醸造は新潟県南魚沼市長森にある。筆者がいつも最初に目を向ける自然とのつながりや水については、アーカイブスの「水を生かす技」が参考になる。八海醸造が仕込水に使っているのは、八海山系の地層から湧き出す『雷電様の清水』。この軟水から美酒を造る技を身につけることで、硬水のほうがいい酒ができるという昔の常識を変えたという話が興味深かった。ちなみに、『雷電様の清水』は、マップの八海醸造の南東方向、観音堂と亀福寺の中間あたりに位置していることがわかった。
「飛騨蓬莱 生原酒 蔵人しか飲めぬ新酒」につづいてアルコール分高めの生原酒。辛口だが意外に甘味も感じる。
本日の料理は、弘明寺商店街の鮮魚店・作清で購入しためばるの煮つけ。『ろくさん亭 道場六三郎 おかず指南-本当においしいおかずの条件を40年の経験でお話しします (暮しの設計 (209号))』で紹介されている魚だしで。材料は、めばる、ごぼう、酒、みりん、濃口醤油、砂糖。
濃い目の味つけではあるが、この酒の濃厚さ、力強さにはちょっと負けてしまう。酒も料理もそれぞれに美味いが、飲むほどに、食べるほどにとはいかないところがなかなか難しい。