「アルパ・シラー・トスカーナIGT 2015」は、エノテカオンラインで購入した濃い味赤ワイン6本セットのうちの1本。
基本的な情報をまとめておくと(Arpa Viniの公式サイトの商品説明とエノテカオンラインの商品説明を参照)、生産地:イタリア、トスカーナIGT、生産者:アルパ(イル・ボッロ)、品種:シラー100%、醸造:トスカーナ東部アレッツォに近いヴァルダルノの厳選されたぶどう畑で手摘みで収穫されたシラーを、28度に制御されたタンクで約10日間かけて発酵。果皮のマセレーションは15日間。瓶詰めまでステンレスタンクで熟成。ボディ:ミディアムボディ。
輸入者のコメント:「こちらのシラーは、紫を帯びたルビー色。ブラックベリーの豊かなアロマに花やそしてスパイスのニュアンスが加わった凝縮感のある香り。しっかりとした骨格に、フレッシュ感、バランスの良いタンニンが特徴で、生き生きとした力強い味わいが魅力です。チーズやサラミなど、味のしっかりとしたクセあるものとよく合います」
エノテカオンラインの商品説明では、イタリアの老舗ブランド「サルヴァトーレ フェラガモ」がトスカーナ州で手がけるワイナリー、イル・ボッロの弟分という表現で、フェラガモ家やイル・ボッロが強調されている。確かにラベルにも「IL BORRO SELEZIONE」とある。だが、アルパ・ワイン(Arpa Vini)のサイトを見ると、ちょっと印象が違う。そこでは、アルパ・グループのワイナリーのひとつとしてイル・ボッロがあり、イル・ボッロとは別にアルパのワインとしてこのシラーの商品説明がある。そこらへん、アルパとイル・ボッロがどのような関係になっているのかよくわからない。
ところで、イタリアにおけるシラーはどのような位置づけなのか。バートン・アンダースンの『イタリア・ワイン 第2版 (ハヤカワ・ワインブック)』では、「フランスのローヌ渓谷やオーストラリアの主要品種。広く普及してはいないがイタリア各地で印象的な赤ワインを造る」と説明されている。
このワインは、開けた当日は妙に軽く感じられて、物足りなかった。
料理は、まずありあわせの材料で作ったキノコのオイスターソース炒め。材料は、しいたけ、しめじ、ハム、長ねぎ、オイスターソース、しょうゆ、塩、こしょう、酒など。
次に、ナスと牛こま切れ肉のアグロドルチェ。『使える牛肉レシピ:スーパーの牛肉がそのまま使える。和・洋・中・韓90品』に「なすと牛こま切れ肉のアーグロドルチェ」として紹介されていたもの。材料は、牛こま切れ、にんにく、玉ねぎ、ナス、パブリカ、フォンドボー(フレーク使用)、バルサミコ酢、トマトソース、ブラックチョコ、鷹の爪、塩、こしょう、オリーブオイルなど。非常に好みの味で、赤ワインに合う。
そして、ここからは翌日の話。ワインはコクが出て、力強さが伝わってきた。飲み応えがある。
作った料理はナスのトマト煮。田崎真也『安くて旨い! ワイン&簡単おつまみ (PHPビジュアル実用BOOKS)』のなかで「ナスのトマト煮」として紹介されていたもの。材料は、ナス、玉ねぎ、トマト、ブイヨン、赤ワイン、バルサミコ酢、にんにく、細ねぎ、塩、こしょう、オレガノ(ドライ)など。このメニューは、忙しかったりしてなにも思いつかないときによく作る。