筆者が利用しているレシピ集のひとつ、谷本英雄『イタリアの味 (暮しの設計 NO. 217)』には、料理によく使うハーブとして、イタリアンパセリ、バジリコ(バジル)、オレガノ、サルビア(セージ)、タイム、ローズマリー、ミントの6種が紹介されている。
それらはすべて育てているが、オムレツやスープ、ドレッシングなどをつくるときなどに、あると嬉しいのがチャービル(セルフィーユ)だ。
筆者のハーブ栽培の参考書のひとつ、佐々木薫監修『はじめてのハーブ-育てる・食べる・役立てる (池田書店の園芸シリーズ)』では、以下のように説明されている。
「パセリより少しおだやかな風味。セルフィーユの名で、フランス料理によく用いられます。なかでもチャイブやパセリとともに、フィヌゼルプ(香草をミックスした西洋薬味)になくてはならないハーブです。また、肉や魚料理の香りづけにしたり、パスタやオムレツに混ぜたりと、日常的に利用されています」
これまでチャービルを育てたことはなかったが、弘明寺商店街で買い物をした帰りに、花屋COCOhana(ココハナ)の前を通りかかったら、店先に並ぶチャービル(セルフィーユ)の苗が目につき、思わず買ってしまった。
鉢に植え替えたチャービル。『はじめてのハーブ-育てる・食べる・役立てる (池田書店の園芸シリーズ)』によれば、収穫期は4月~6月となっているので、積極的に使おうと思う。
苗が落ち着いたところで、さっそくチャービルを使ったオムレツをつくった。材料は、卵、チャービル、牛乳、サラダ油、バター、塩、こしょう。『はじめてのハーブ-育てる・食べる・役立てる (池田書店の園芸シリーズ)』には、「加熱すると風味が損なわれるため、仕上げに使うのがポイントです」とあるが、手早くつくるオムレツなどでは香りが生き、とても美味しい。
《参照/引用文献》
● 『はじめてのハーブ-育てる・食べる・役立てる (池田書店の園芸シリーズ)』佐々木薫監修(池田書店、2007年)