(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)
「辨天娘 純米にごり酒 若桜町産五百万石 3番娘 H27BY」は、京急・南太田駅からちょっと歩く横濱 鈴木屋酒店で購入。
基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:有限会社太田酒造場/醸造元所在地:鳥取県八頭郡若桜町/原材料名:米・米麹/原料米:若桜町産五百万石100%/酒米生産者:山本敬二(若桜町赤松産)/精米歩合:75%/アルコール分:15度以上16度未満/日本酒度:+12/製造年月:29.11。
醸造元のコメント(裏ラベルより):「お燗をして、食中酒としてお楽しみください。◎上燗(50℃) ◎熱燗(60℃)」
「辨天娘」は、燗酒にまつわる記事などを読んでいるうちに興味を持ち、ときどき立ち寄る横濱 鈴木屋酒店が扱っていたので、買ってみることにした。ちなみに、その鈴木屋酒店の新地酒たよりでは、「辨天娘」が以下のように紹介されていた。
「ドライです!甘さが無い!でもそれがこの蔵の持ち味なのです♪ 完全なる発酵から米麹の甘さを感じさせない超辛口です!飛び切り燗(55度ぐらい)からの超熱燗にしてからのお燗酒をお楽しみください!」
こういう説明を読むと、ただひたすら辛いだけの酒のように思えてしまうが、60℃くらいまであげて飲むと、奥のほうに潜んでいる甘みや旨みがじわっと出てきて、とても美味しい。
「辨天娘」を醸す太田酒造場は、明治42年創業。仕込み水は自社の井戸水(軟水)。経営方針:「お酒を造り、単純に売るだけでなく、その背景にある文化・その周辺にある文化(米の文化・麹などの食文化)を一緒に伝え、残していく」
この日の料理は、前日(「兵庫の地酒、奥播磨 純米 おりがらみ 生 H30BYの熱燗でおでんをいただく」)につづいておでん。トマトや粗びきポークウインナーなどを足して、前日とはまったく違うタイプの「辨天娘」の超熱燗で美味しくいただいた。