「菊姫 鶴乃里 山廃純米 生原酒 2020」は、芹が谷にある秋元商店で購入。
基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:菊姫合資会社/醸造元所在地:石川県白山市鶴来新町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:兵庫県三木市吉川町(特A地区)産山田錦100%使用/精米歩合:65%/山廃仕込/アルコール分:19度/製造年月:2021.2.A。
醸造元のコメント(裏ラベルより):「菊姫は「濃醇旨口」――
上質な旨みと原酒ならではのボリューム感。力強さと柔らかさを兼ね備えた純米酒」
菊姫の酒を飲むのは、「石川の地酒、菊姫 山廃純米でめばるの煮つけをいただく」のときに初めて飲んで以来で本当に久しぶり。もう3年以上経っている。当時はやっと燗で飲むようになった「第一段階」で、まだ好きな酒や銘柄なども明確になっていなかった。
通常の鶴乃里を飲んでいないのにいきなり限定の生ヴァージョンに手を伸ばすのはいかがなものかという気がしないでもないが、少なくとも試飲はさせてもらったことがあるので、最低限の段取りは踏んでいると思うことにする。
この日の食材は、横浜橋商店街の黒潮で購入した千葉・館山産のいなだ。
自家製塩レモンを使ったいなだのカルパッチョ。前の記事「国産レモンをじっくり塩に漬けた自家製塩レモンができたので、ほうぼうや真鯛のカルパッチョ、骨付き鶏もも肉と自家製ザワークラウトのオイル蒸しなどに使ってみる」で先に料理だけ取り上げていた。
しゃぶしゃぶの薬味に自家製塩ゆずも(「旬の柚子をじっくり塩に漬けて自家製塩ゆずをつくり、調味料として鶏の水炊きや豚肉と白菜の炒めもの、たかのは鯛のカルパッチョなどに使ってみる」)。
鍋ということもあり、燗したくなるところだが、2019年2月の記事「鶴乃里生原酒 蔵出開始|菊姫」に、「飲みごろ温度」に関する以下のような記述を見つけた。
「お酒は嗜好品なのでどんな呑み方をしても全く問題はないのですが、ここではおすすめの温度を紹介します。
生酒としての香味特長を最も好ましく感じられるとされる、10℃以下をお勧めします。
ここから温度を高くしていくと、良く言えば丸くまったりとした味わい、悪く言えばダレ気味でぼんやりとした味わいとなっていきます」
個人的には複雑な気持ちになる記述ではあるが、燗の楽しみはとっておくことにしてとりあえず冷酒で。バナナ系の香りと濃醇な旨み。冷やしてこれだけ上品な甘みが広がるということは、燗したらどうなるのか気になるが、燗はしばらく寝かせてからにしてしばらくは冷酒でいくことにする。
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