石川の地酒、菊姫 山廃純米でめばるの煮つけをいただく

スポンサーリンク

(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります)

「菊姫 山廃純米」は、散歩がてらに上大岡から歩いていける(40分くらい)横浜 秋元商店で購入。

芹が谷の秋元商店で購入した「菊姫 山廃純米」のラベル「菊姫 山廃純米」の裏ラベル

基本的な情報をまとめておくと(醸造元である菊姫合資会社の商品説明やラベルを参照)、醸造元:菊姫合資会社/醸造元所在地:石川県白山市鶴来新町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:兵庫県三木市吉川町(特A地区)産山田錦100%/精米歩合:70%/酒母:山廃/熟成年数:1~2年/アルコール分:16度以上17度未満/味わい:濃醇タイプ。

醸造元のコメント(公式サイト):「しっかり造った麹と強健な山廃酒母で、米の旨味を目一杯引き出しました。 酸味がしっかり効いた、濃醇で飲み応えのある「男酒」です。 その個性的な味わいは、呑み手を選びます」

醸造元のコメント(ラベル):「じっくり熟成させて、旨みをのせています。だから、ほんのり黄金色」

「菊姫」の名前は、日本酒に興味を持つ前から、山とのつながりで知っていた。筆者は山岳信仰に関心があるので、霊山に登るときにはその歴史をそれなりに調べる。白山信仰では、白山本宮・加賀一ノ宮 白山比咩神社が、石川県の登拝の拠点になっている。この神社のことを調べているときに、周辺情報として菊姫のことが出てきた。

ただし、白山に登ったのはもう10年も前のことなので、ガイドブックで知ったのか、ネットの情報だったのか覚えていない。白山比咩神社の公式サイトには、周辺観光地のひとつとして確かに菊姫が取り上げられているが、この情報が当時からあって、それを見たのかどうかはわからない。いずれにしても、そこでは菊姫が以下のように紹介されている。

「天正年間(1573~1592)創業。妥協を許さない酒造りが身上で、手間のかかる山廃仕込みを復活させ、日本で初めて山廃仕込純米酒を発売しました。古くから「天下の美酒」と讃辞をうけた加賀菊酒の伝統を受け継ぎ、「菊姫」は全国にファンを持つ銘酒として有名です」

▼ 白山比咩神社と菊姫本社の位置関係がわかる地図。菊姫本社のほぼ南に白山比咩神社があり、その神社のすぐそばに菊姫の八幡精米所/貯酒場がある。

2009年の夏に登った白山

← こちらが2009年の夏に登った白山の写真。別当出合から白山室堂まで登るこの1日目は好天に恵まれ、気持ちのよい山登りになった。2日目はひどい悪天候に見舞われ、たいへんな思いをしたが、それはまたあらためて書くことにしたい。

▼ 菊姫合資会社 公式チャンネルは蔵を紹介する動画が充実している。これは「菊姫」の紹介動画で、八幡精米所/貯酒場も出てくる。

この「菊姫 山廃純米」を料理とともにぬる燗で味わったが、強い酸味がかなりクセになる。本日の料理は、究極の料理酒「澤屋まつもと 純米 厨酒」を紹介する記事ですでに書いているめばるの煮つけだ。

究極の料理酒、澤屋まつもと 純米 厨酒を使っためばるの煮つけ

上大岡の京急百貨店地下の鮮魚売場に立派なめばるが売っていて、それをこの厨酒を使って料理したことは、そちらの記事で書いたとおりだ。めばるは春が一番おいしいといわれるが、厨酒でうまみやコクが出てさらにおいしくなった。

これは余談だが、赤っぽいめばると黒いめばるの違いが気になって、昔よく読んだ『海の幸―さかなBEST95・たこ貝BEST35・かにえびBEST20』を引っ張りだしてみたら、以下のように説明されていた。

「アカメバル、クロメバルと色で区別して呼ぶことがあるが、棲息環境の違いによる体色の変化にすぎない。比較的浅場に棲むものほど黒く、深場に棲むものほど色が赤くなる。(中略)春告魚といわれるように早春に釣り始める」

もちろん脂ののった魚でも悪くないが、次にこの酒を飲むときには肉料理で味わってみたいと思う。かなりいけそうな気がする。

《引用文献》
● 『海の幸―さかなBEST95・たこ貝BEST35・かにえびBEST20』山口昭彦・解説(山と渓谷社、1987年)




スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする