「サンタ・ディグナ・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ 2014」は、エノテカオンラインの10本1万円キャンペーンで購入したうちの1本。
基本的なデータをまとめておくと、生産者:ミゲル・トーレス・チリ、生産地:チリ、セントラル・ヴァレー、品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100%、香り:カシス、ブラックベリー、ボディ:ミディアムボディ、甘辛:辛口。
さらに裏ラベルには以下の説明が添えられている。
「『ミゲル・トーレス・チリ』はスペインで140年以上のワイン造りの歴史を持つ名門トーレス家が、その伝統と革新的な技術を携え、チリに設立したワイナリーです。
チリワインの先駆者として数々の高評価ワインを生み出すなか、ワイン造りに携わる人々を大切にする取り組みが評価され、フェアトレード認証を取得しています」
ラベルの左下、オレンジ色の枠に「fair for life fair trade」の文字が入っていて、これがフェアトレード認証の印になっている。
▼ ミゲル・トーレス・チリの2015年版オフィシャル・プレゼンテーション。トーレス家がチリに進出したのは1979年。ワイナリーを設立したのは、トーレス社の4代目社長ミゲル・A・トーレスで、いまは5代目のミゲル・トーレス・マクサセクが仕切っている。
このワインに合う料理は、いろいろ挙げられている。裏ラベルには、ソーセージ、ベーコン、バーベキューとある。エノテカオンラインのデータでは、ソーセージ、生ハム、ポークソテーとなっていて、さらに商品説明のなかに、「シンプルなお肉料理のほかにスモークハムや鶏肉とも相性抜群です」という記述がある。
そういうメニューでも悪くはないのだが、もう少し変わったものを試したいと思い、中華でいくことにした。五香粉と胡麻油風味の鶏もも肉のローストだ。もともとは『別冊家庭画報 やさしい中国料理』で紹介されていた料理で、ときどき思い出したように食べたくなる。
レシピは本を参照していただきたいが、要約するとこんな段取りになる。鶏もも肉を、しょうゆ、酒、砂糖、胡麻油、五香粉、長ねぎ、しょうがを混ぜた下味用タレに漬け込み、オーブンで焼き、食べやすく切って器に盛り、さらしねぎをのせて熱した胡麻油をかける。
このワインがなかなか力強いのに対して、ローストがけっこうさっぱりといただけてしまうため、抜群の相性とまではいえないが、決して合わないわけではなく、お気に入りの中華をこれまでとは異なる趣向で味わうことができた。