愛媛の地酒「石鎚 純米 寒造り新酒 “初(うぶ)”」は、弘明寺商店街にあるほまれや酒舗で購入した。ほまれや酒舗は、全国の地酒や本格焼酎、泡盛の品揃えが充実している。
そのほまれや酒舗のブログ「ほまれや酒舗ブログ 今日も酒日和 猫日和」をチェックしていて、愛媛の地酒の「石鎚」という銘柄が目にとまった。
3年前、サンライズ瀬戸で四国に渡り、小豆島に行ったり、金刀比羅宮や四国八十八箇所霊場の札所・善通寺に参詣したあとで、石鎚山に登った。
こちらは、石鎚神社頂上社や山頂小屋が建つ広々とした弥山(標高1974m)から眺めた最高峰・天狗岳(1982m)。登ったのはゴールデンウィークだったが、山頂付近にはまだ雪が残っている場所もあった。
弥山に着いたころから空に不思議な虹が見え始め、それがだんだんのびていった。これは下山する途中で撮った虹。
思い出深い山の名前を銘柄にした地酒を味わってみたくなり、さっそく購入してきた。基本的な情報をまとめておくと、使用原料米:福井県産五百万石100%、精米歩合:60%、日本酒度:±0、酸度:1.3、製造年度:平成28BY。
裏ラベルには他に以下の説明がある。「2017年日本酒石鎚の初便り。初々しい酒をとの思いを込め全量手洗いにて、純米初搾り、平成28BY初出荷。澄んだメロンのような吟醸香と、五百万石のさばけの良さが調和した食中酒です」
醸造元である石鎚酒造のホームページも覗いてみた。ほまれや酒舗の方から、石鎚酒造は4人の家族中心でやっているとお聞きしたが、そのとおりだった。酒蔵は西条市氷見にある。石鎚山に登るときには、JR予讃線の伊予西条駅からバスに乗って石鎚山ロープウェイに向かうが、その伊予西条駅からふた駅下った伊予氷見駅が最寄り駅になる。
酒蔵のホームページから覚えておきたいことを引用しておく。「酒蔵の位置するこの地は、西日本最高峰「石鎚山」のふところで名水の町として呼び声の高い愛媛県西条市にあり、仕込み水にこの石鎚山系の清冽な水を使用、西条・周桑平野の穀倉地帯を控えており、酒造りに非常に適した気候、風土の中にあります。」
この日はこの食中酒で鱈ちり鍋をいただいた。材料は、生だら、豆腐、はくさい、長ねぎ、春菊、しいたけ、しめじ、昆布など。ぐい呑みは、ずいぶん昔にそれぞれ備前と伊賀の窯元を訪ねたときに買ってきたもので、どちらもたいへん気に入っている。
この酒と鍋の組み合わせが合わないはずがないが、いやー、うまかった。「澄んだメロンのような吟醸香」という表現、なるほどと思うし、石鎚山系の水が使われていると思うと感慨深い。今度飲むときは、ためしに白ワインに合わせるようなつまみを準備して、味わってみたい。
《関連リンク》
● ほまれや酒舗のホームページ
● 石鎚酒造株式会社のホームページ