「諏訪泉 田中農場 純米吟醸55% 種もみ原酒 H29BY」は、菅田町のちょっと行きにくいところにある(筆者の場合は横浜駅からバス)酒の旭屋で購入。
基本的な情報をまとめておくと(ラベルなど参照)、醸造元:諏訪酒造株式会社/醸造元所在地:鳥取県八頭郡智頭町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:鳥取県田中農場産山田錦種もみ用選別米100%使用/精米歩合:55%/アルコール分:18度/製造年月:19.9/醸造年度:Vintage2017(平成29BY)
この田中農場は、「鳥取の地酒、諏訪泉 田中農場 純米吟醸55% 種籾原酒の燗であんこう鍋をいただく」のときに抜栓してから常温保存で5か月弱というところ。
ここで、諏訪酒造を取り巻く風土を確認。サイトの蔵の紹介では、風土について以下のように書かれている。
「智頭町は鳥取県東部、岡山県との県境に位置する人口約1万人の小さな町です。
町の面積の93%を山林が占め、良質の材で知られる「智頭杉」を産出する「林業の町」としても有名です。全国で唯一の杉の霊を祀る「杉神社」があります」
諏訪醸造は内陸に位置している。セオリーからいえば、山の幸が合うことになる。これまでこの田中農場55%に合わせたのは、あんこう鍋や鯛のあら炊き。海の幸ではあるが、鍋にはたくさん野菜が入り、あら炊きでもごぼうをたんまり入れていた。
しかも、諏訪醸造の仕込み水である千代川の伏流水は、水質全硬度2程度の軟水であり、海の幸の料理に向いていると考えれば、それほどズレた選択でもないのかもしれない。いずれにしろ、自分が美味しく思え、楽しくいただければよいのだが。
この日の食材は、肉と野菜。
まず、豚ばら肉と大根の煮込み。『食在揚州 郭長聚の中華料理 (暮しの設計 174)』に「豚ばら肉と大根の煮込み」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、豚ばら肉、大根、酒(澤屋まつもと厨酒)、しょうゆ、砂糖、水、水溶き片栗粉など。好物のひとつ。
もう一品は、鶏もも肉とかぼちゃのカレー煮込み。『別冊家庭画報 やさしい中国料理』(1985年刊のかなり古い本)に「とり肉とかぼちゃのカレー煮込み」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、鶏もも肉、かぼちゃ、なつめ、枝豆、長ねぎ、しょうが、カレー粉、砂糖、醤油、サラダ油、酒(澤屋まつもと厨酒)など。これもよくつくる料理。
熱燗の手前まで温めた田中農場55%で。中華とH29BYで熟の旨みもある酒で美味しくいただいた。
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