「ベラノーヴァ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2014」は、弘明寺商店街のほまれや酒舗でセールになっていたものを購入。数日前に飲んだ「ベラノーヴァ トレッビアーノ・ダブルッツォ」と同じく、梯子に登った猫が星に手を伸ばしているラベルのイラストがキュートで印象に残る。女性が手がけたワインらしいともいえる。
基本的な情報をまとめておくと(ワインノマドの商品説明と日本酒類販売株式会社の案内を参照)、生産地:イタリア、アブルッツォ州、生産者:サン・マルツァーノ、品種:モンテプルチアーノ100%。
輸入業者のコメント:「紫を帯びるディープルビー。ややスパイシーで、プラム、チェリー、ローズマリーのアロマが感じられる。フルボディだが、ソフトでバランスが良く親しみやすいワイン。合う料理:チーズや肉料理など」
ちなみに、ワインノマドではミディアム、日本酒類販売株式会社ではフルボディと紹介されている。
「ベラノーヴァ トレッビアーノ・アブルッツォ」の記事で書いたように、ベラノーヴァ・ブランドを手がけるカテリーナ・ベラノーヴァ女史は、プーリアを拠点にする栽培家・生産者の協同組合“サン・マルツァーノ(San Marzano)”のエノロゴである。そのサン・マルツァーノが扱う主な品種はプーリアのプリミティーヴォとネグロアマーロなので、彼女が手がけるモンテプルチアーノ・ダブルッツォは新しい試みともいえる。
ワインノマドのベラノーヴァのブランド情報には、以下のような記述もある。
「『口当たりの柔らかさと果実味』を目指す彼女のワインスタイルは、伝統的な南イタリアワインのパワフルなイメージを一新するエレガントさが感じられ、新たな南イタリアワインのスタイルと言えます」
確かに先日のバローネ・コルナッキアやマシャレッリと比べるとなんとも軽やかな飲み口。そこで思い出したのが、ケーズセラーの「バローネ・コルナッキア モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」の商品説明。そこにはこんな記述があった。
「モンテプルチアーノ・ダブルッツオはこの数年日本に多く輸入されるようになったワインで、軽快でお手頃なデイリーワインというイメージで知られるようになりました。しかしながら、日本に紹介されたはじめてのモンテプルチアーノ・ダブルッツオ生産者でもあるバローネ・コルナッキア家のワインはそんなイメージからはかけ離れたワインを造る生産者です」
このベラノーヴァのモンテプルチアーノは、その「軽快でお手頃なデイリーワイン」というイメージになるのだろう。
本日の料理は、豚ロース肉のソテー。『家庭の味わい イタリア料理 (暮しの設計 163)』で「豚ロース肉のソテー シチリア風」として紹介されていたものだが、材料が少し違う。材料は、豚ロース肉、なす、ズッキーニ、玉ねぎ、にんにく、オリーブオイル、白ワイン、サルサ・マリナーラ、塩、こしょう、小麦粉など。肉、野菜、ソースを別々に調理し、器に肉を盛り、野菜をのせ、ソースをかける。食べ出してから、最後にグリーンオリーブをのせるのを忘れたことを思い出した。