静岡の地酒、開運 無濾過純米 生酒の常温と鳥取の地酒、辨天娘 生酛純米 若桜町産強力 25番娘の飛び切り燗で柳の舞の刺身と煮つけ、潮汁をいただく

スポンサーリンク

「開運 無濾過純米 生酒 山田錦 R1BY」は、京急の南太田駅から近い横浜君嶋屋で、「辨天娘 生酛純米 若桜町産強力 25番娘 H28BY」は、京急・南太田駅からちょっと歩く横濱 鈴木屋酒店で購入。

君嶋屋で購入した「開運 無濾過純米 生酒 山田錦 R1BY」のラベル

「開運 無濾過純米 生酒 山田錦 R1BY」の基本的な情報をまとめておくと(ラベルや醸造元である土井酒造場の商品説明を参照)、醸造元:土井酒造場/醸造元所在地:静岡県掛川市小貫/原材料名:米、米こうじ/原料米:山田錦100%使用/精米歩合:55%/使用酵母:静岡酵母/アルコール分:17度/製造年月:2020.01。

醸造元のコメント(醸造元サイトの商品説明より):「新酒の季節。しぼりたての「開運 無濾過純米」の出荷を、毎年楽しみにしてくれているファンが大勢いらっしゃいます。かすかに炭酸を含んだピチピチの酒質は、まさに新酒を飲む楽しさを教えてくれます。
無濾過ならではの濃厚なうま味と若々しいフレッシュ感と透明感、まさにこの時期にしか楽しめない季節のお酒です。毎年夏前には売り切れてしまう人気商品。ぜひ一度お試しください」

この開運は、「静岡の地酒、開運 無濾過純米 生酒の常温と京都の地酒、益荒猛男 山廃仕込 特別純米原酒の燗でほうぼうとかさごの刺身と魚介のスープをいただく」のときに抜栓してから常温保存で3週間ほど。

京急・南太田駅が最寄りの鈴木屋酒店で購入した「辨天娘 生酛純米 若桜町産強力 25番娘 H28BY」のラベル「辨天娘 生酛純米 若桜町産強力 25番娘 H28BY」の裏ラベル

「辨天娘 生酛純米 若桜町産強力 25番娘 H28BY」の基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:有限会社太田酒造場/醸造元所在地:鳥取県八頭郡若桜町/原材料名:米・米麹/原料米:若桜町産強力100%/酒米生産者:山田優作(若桜町神直産)/精米歩合:75%/アルコール分:15度以上16度未満/日本酒度:+5/製造年月:31.3。

醸造元のコメント(裏ラベルより):「お燗をして、食中酒としてお楽しみください。◎上燗(50℃) ◎熱燗(60℃)」

この辨天娘はこの日に抜栓。辨天娘を醸す太田酒造場と辨天娘の特徴については、「鳥取の地酒、辨天娘 純米酒 若桜町産強力 19番娘 H29BYの飛び切り燗でさわらの木の芽焼きやどんこの煮つけをいただく」で触れているので、そちらを参照していただければと思う。

蔵がある場所は、料理を選ぶときの参考になりそうなので、できるだけ覚えるようにしている。たとえば、杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』の「鶴齢」の紹介には、「蔵は内陸にあるため、山、畑、川のものに合わせる酒造りをしています」とある。「日本でいちばん海に近い酒蔵」がキャッチフレーズの向井酒造のチラシには、「伊根の豊かな海の幸と大地の糧は、私たちの“食ありての酒”を目指す酒造りの指針となるものです」とある。では、開運と辨天娘は?

開運を醸す土井酒造場は、海に近い蔵といってよいだろう。

辨天娘を醸す太田酒造場は、内陸にある蔵といえる。

この日の食材は、ごく最近までその名前も知らなかった魚。

横浜橋商店街の黒潮で購入した柳の舞(やなぎのまい)柳の舞(やなぎのまい)という魚をご存じだろうか? この魚を最初に見かけたのは(その前も目にしてはいるのかもしれないが記憶にない)、山助の上大岡店でのこと。このときは迷って買わなかった。あとで調べたら、北海道や東北の日本海、太平洋沿岸でとれる魚で、鮮度落ちが早いために関東ではあまり見かけないとのこと。

パッケージから出した柳の舞

買わなかったことを後悔していたらその2日後、横浜橋商店街の黒潮で魚を物色しているときに、その柳の舞が突然、目の前に現れた。いくつか追加されたパックのなかに柳の舞があった。しかも2尾入り1パックのみ。飛びついたことはいうまでもない。

柳の舞(やなぎのまい)の刺身

鮮度落ちが早いということで、刺身は諦めていた。しかし、パックからバットに移してエラをチェックしたら、特に1尾がとても鮮やかだったので、刺身にした。思ったより弾力があり、甘みがあって、美味しかった。刺身は開運の常温で。

柳の舞(やなぎのまい)の煮つけ

もう1尾は煮つけに。材料は、柳の舞、酒(澤屋まつもと厨酒)、水、しょうゆ、砂糖、みりん、ごぼう。煮つけは、燗酒の代名詞のような辨天娘の飛び切り燗で。先述の蔵の場所と料理のセオリーからいえば、わが家においてあるもののなかでは、向井酒造の益荒猛男や宗玄などが思い浮かぶが、ごぼうも入れたこってり甘辛の味つけと生酛のコクはよく合うと思う。

柳の舞(やなぎのまい)の潮汁

いつものように残った柳の舞のあらは潮汁に。

柳の舞、また見つけたら買いたいと思っているが、その後は残念ながら目にしていない。

《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)