静岡の地酒、開運 無濾過純米 生酒の常温と京都の地酒、益荒猛男 山廃仕込 特別純米原酒の燗でほうぼうとかさごの刺身と魚介のスープをいただく

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「開運 無濾過純米 生酒 山田錦 R1BY」は、京急の南太田駅から近い横浜君嶋屋で、「益荒猛男(ますらたけお) 山廃仕込 特別純米原酒 H29BY」は、菅田町のちょっと行きにくいところにある(筆者の場合は横浜駅からバス)酒の旭屋で購入。

君嶋屋で購入した「開運 無濾過純米 生酒 山田錦 R1BY」のラベル

「開運 無濾過純米 生酒 山田錦 R1BY」の基本的な情報をまとめておくと(ラベルや醸造元である土井酒造場の商品説明を参照)、醸造元:土井酒造場/醸造元所在地:静岡県掛川市小貫/原材料名:米、米こうじ/原料米:山田錦100%使用/精米歩合:55%/使用酵母:静岡酵母/アルコール分:17度/製造年月:2020.01。

醸造元のコメント(醸造元サイトの商品説明より):「新酒の季節。しぼりたての「開運 無濾過純米」の出荷を、毎年楽しみにしてくれているファンが大勢いらっしゃいます。かすかに炭酸を含んだピチピチの酒質は、まさに新酒を飲む楽しさを教えてくれます。
無濾過ならではの濃厚なうま味と若々しいフレッシュ感と透明感、まさにこの時期にしか楽しめない季節のお酒です。毎年夏前には売り切れてしまう人気商品。ぜひ一度お試しください」

今日の食材にはちょうどよいかと思って開栓。杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』では、この開運について、「飲みやすい純米無濾過生原酒のひとつのスタンダード」、「刺身の中でも、特に白身の魚に合います」と書かれている。漁港巡りで行った清水港や沼津港を振り返り、静岡の海の幸と合わせたらきっと美味いのだろうと思う。

菅田町にある酒の旭屋で購入した「益荒猛男(ますらたけお) 山廃仕込 特別純米原酒 H29BY」のラベル

「益荒猛男 山廃仕込 特別純米原酒 H29BY」の基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:向井酒造株式会社/醸造元所在地:京都府与謝郡伊根町/原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)/原料米:京都府産米『祝』100%使用/精米歩合:65%/アルコール分17度。

醸造元のコメント(裏ラベルより):「何もかざらず堂々と、そのままに、日本海を相手に生きる、伊根の漁師のような、旨みたっぷり濃厚で男らしい酒に仕上がりました。飲みごたえあり。辛口原酒」

この益荒猛男は、「京都の地酒、益荒猛男(ますらたけお) 山廃仕込 特別純米原酒の燗であんこう鍋をいただく」のときに開栓してから常温保存で2か月弱というところ。

山定水産で購入したかさごと活〆のほうぼう

この日の食材は、川崎幸市場で買ってきたかさごと活〆のほうぼう(「川崎幸市場(南部市場)で月に一度催される「いちばいち」に行き、水産仲卸売場でかさごとほうぼうを買ってくる」)。例によって包丁の練習。これをさばいて、まずは刺身に。

ほうぼうとかさごの刺身

ほうぼうとかさごの刺身。左がほうぼうで右がかさご。ほうぼうは、ちょっと前に同じ川崎幸市場で買ってきた小ぶりのものより弾力があって美味しかった。かさごは鮮度の点でどうかと思ったが、これが意外にいける。パートナーも美味しいといっていた。開運の常温で。ほんとうは冷やしたほうがいいのかもしれないが、なかなかその気になれない。

かさごとほうぼうを使った魚介のスープ

かさごとほうぼうの残りは、骨ごとぶつ切りにし、頭も使って、魚介のスープに。吉田勝昭『地中海料理 暮しの設計145号』に「魚介のスープ 船乗り風」として紹介されている料理を参考にした。イタリアの漁師鍋といえばよいか。「月2回の一般開放日に横浜中央卸売市場・水産物部を訪れ、本まぐろのカマや鯛の頭と中骨を買ってくる」で書いた、鯛の頭と中骨からとった魚のブイヨンも使っているので濃厚でボリュームがある。材料は、かさご、ほうぼう、ムール貝、あさり、トマト、にんにく、唐辛子、玉ねぎ、オリーブオイル、白ワイン、魚のブイヨン、パセリ、塩、こしょうなど。「日本でいちばん海に近い酒蔵」が醸す益荒猛男の熱燗で。濃厚なスープに濃厚な酒。

《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)