(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります)
「早池峰神楽 [赤]」は、ワイン、日本酒、焼酎、食品など品揃え豊富なやまや 洋光台店で購入。早池峰の神楽のことを知っていたので(詳しくは後述)、この銘柄を目にして飲んでみたくなった。
基本的な情報をまとめておくと(生産者であるエーデルワインの商品説明を参照)、生産地:岩手県花巻市大迫町/生産者:エーデルワイン/品種:メルロ、ロースラー/アルコール分:13.0%/味:辛口・ミディアムボディ。
生産者のコメント:「ジャパン・ワイン・チャレンジ2016 銀賞受賞。ベリー系やプラムを思わせる香りが感じられ、果実味豊かでしっかりとした飲み口の赤ワインです。
およそ500年前から伝わる「早池峰神楽」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
早池峰神楽は、ここ花巻市大迫に500年以上も伝承されている大償(おおつぐない)神楽と岳(たけ)神楽の総称で、国の重要無形民族文化財第1号(昭和51年)でもあります」
ロースラー(roesler)という品種は知らなかったが、オーストリア原産の品種で、岩手県花巻市大迫町で日本で初めて栽培されたとのこと。エーデルワインは、ロースラー100%のワインもつくっている。
エーデルワインは、日本百名山のひとつである早池峰山の麓にある。早池峰神楽は、その早池峰山を霊山として信仰した山伏によって演じられたのが始まりという。数日前に飲んだ「天狗舞 山廃仕込純米酒」の記事につづいて、また霊山や山伏の話題が出てきた。
筆者は2007年の夏に早池峰山に登った。これがそのときの写真だ。まず早池峰山に登り、そこから中岳、鶏頭山を縦走して岳地区に下るというかなり長いコースだった。
山を下り、岳地区の民宿に泊まった翌日、宿の近くにある早池峰神社に参詣した。その神社の境内には、早池峰神楽の舞台があった。
その早池峰神社の隣には、大迫郷土文化保存伝習館がたっている。花巻市のHPによれば、この施設には“早池峰岳神楽伝承館”という愛称があるとのこと。
その館内には、早池峰神楽の面や装束、様々な資料が展示されている。また、ビデオで神楽が上映されていて、伝統の舞を見ることができた。ちょっと呪術的ともいえるリズムと舞にはかなりひきつけられた。
▼ 早池峰神社で岳神楽が披露されるときには、筆者が見た舞台がこのように賑わう。
▼ エーデルワインの近くを通る県道43号線を北東に進み、25号線に入って東に進むと早池峰神社があり、その先に早池峰山の登山口がある。
筆者の関心は、土地や風土、歴史とのつながりにあるので、早池峰山や早池峰神楽のことをいろいろ思い出しながら飲むワインの味はまた格別。ちなみに、思ったよりタンニンがしっかりしている印象。
本日の料理は、豚ロース肉のソテー バルサミコソース。材料は、豚ロース肉、玉ねぎ、プチトマト、バルサミコ酢、醤油、砂糖、塩、こしょう、オリーブオイル。前に紹介した究極の料理酒「澤屋まつもと 純米 厨酒」をちょっと使ったせいか、肉がよりやわらかく仕上がったような。
つけあわせは、粉ふきいもときのこのソテー。材料は、じゃがいも、ひら茸、たもぎ茸、ベーコン、にんにく、バター、オリーブオイル、塩、こしょう。次ぎにこのワインを飲むときは、すき焼きもいいかと思う。「早池峰神楽[白]」の方も飲んでみたい。