(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)
「エレモ・デッレ・ファーテ ベネヴェンターノ アリアニコ 2015」は、カルディコーヒーファーム・横浜ベイクォーター店で購入。2本で10%引きになるキャンペーン。
基本的な情報をまとめておくと(インポーターであるオーバーシーズの商品説明とカルディのオンライン・ショップの商品説明を参照)、生産地:イタリア、カンパーニャ/生産者:ヴィノジア/品種:アリアニコ100%/熟成:ステンレスタンク/味わい:中重口。
インポーターのコメント:「美しく輝く紫がかったガーネット色。プルーン、ブラックベリー、スミレ、レーズン、紅茶、ブラックペッパーの豊かな香り。甘味のある果実味あふれる口当たり。暖かみのある滑らかタンニンとスパイス、ミネラルなど豊かな野生味を感じるボリュームのあるワイン」
マット・クレイマーの『イタリアワインがわかる』から、アリアニコに言及している記述をふたつ引用しておきたい。
「アリアニコというぶどう品種を語ろうとすると、大昔にさかのぼらなければならない。アリアニコという言葉がギリシア(ヘレニア)を意味するエッレニーコの転訛であることはほぼ定説で、このぶどうがギリシアから来たか、あるいはギリシア人によってイタリアにもたらされたことがうかがえる。アリアニコはバジリカータでは紀元前六、七世紀頃から、つまり二六〇〇年以上にわたり栽培されていたと聞けば納得がゆく」
もうひとつは、イタリア人の郷土愛(カンパニリズモ)に関する記述のなかで、アリアニコに言及した部分。
「たとえばカンパーニア州(ナポリ周辺の地方)でアリアニコ種を栽培するとは、単なる習慣ではない。それがカンパニョーロ(カンパーニア人)のあかしなのだ」
本日の料理はまず、ミートボールのトマト煮。といってもミートボールをつくったわけではなく、前日の手作りハーブソーセージがまだ残っていたので、ひと口大に切って、軽くトマトソースで煮込んだだけのもの。見ばえはよろしくないが、味はハーブがきいていてけっこううまかった。
もう一品はオレンジ風味のスペアリブ。材料は、スペアリブ用骨付き豚肉、オレンジ、にんにく、しょうが、玉ねぎ、砂糖、しょうゆ、酒、ミントマリーゴールド、ブロッコリー、プチトマトなど。ミントマリーゴールドは我が家で栽培しているものを使用。
ミントマリーゴールドはタラゴンと違い、熱を通してしまうと香りがとぶという話を前に書いたが、まったく消えてしまうわけではなくほんのり香っている。
《参照/引用文献》
● 『イタリアワインがわかる』マット・クレイマー、阿部秀司訳(白水社、2009年)