(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)
「悦凱陣 純米 オオセト 無濾過生 H29BY」は、芹が谷にある秋元商店で購入。
基本的な情報をまとめておくと(ラベルなど参照)、醸造元:有限会社丸尾本店/醸造元所在地:香川県仲多度郡琴平町/原材料名:米(香川県産)・米麹(香川県産米)/原料米:オオセト100%(香川県産)/精米歩合:60%/使用酵母:熊本9号/仕込総米:1000kg/日本酒度:+14/酸度:1.6/アミノ酸度:1.1/アルコール分:18度以上19度未満/醪日数:33日/醸造年度:平成29酒造年度仕込第50~51号/製造年月:30.11。
醸造元のコメント(裏ラベルより):「凱陣は、四国は讃岐の国こんぴらさんの東に在る蔵の手造り清酒です。当初は幕末時代天領で桂小五郎や高杉晋作が潜伏していたこともある蔵で、選び抜かれた国内の新米と讃岐の偉人空海ゆかりの満濃水系の伏流水を使い丹精込めて醸し上げた純米造りのお酒でございます」
この凱陣はこの日に開栓。凱陣の特徴については、「香川の地酒、悦凱陣 山廃純米 無濾過生 オオセトの燗であさりの酒蒸しやホタテとまいたけのホイル焼きをいただく」などを参照していただければと思う。
ちなみに、その記事では引用していなかったと思うが、古川修『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』には、「オオセトを使ってこれだけの旨みを出せる蔵は、他には見たことがない」とあり、杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』には、「オオセトを使ってこんな旨い酒を造るのは悦凱陣しかないと思います」とある。
以前飲んだ山廃にくらべるといくらか軽さがあり、辛口に振れている。
この日の食材は、「兵庫の地酒、奥播磨 純米 おりがらみ 生と香川の地酒、悦凱陣 山廃純米 無濾過生 赤磐雄町の熱燗で鶏ささみとセロリの煮込みやはかた一番どりを使ったもも肉の照り焼きをいただく」で味を占めたはかた一番どりを、吉田町の鶏肉専門店梅やでまた買ってきた。
ゴルゴンゾーラも混ぜたはかた一番どりのチーズ焼き。材料は、はかた一番どりのもも肉、アスパラガス、ブロッコリー、玉ねぎ、にんにく、ゴルゴンゾーラチーズ、ミックスチーズ、オリーブオイル、塩、こしょうなど。凱陣の熱燗から温度による味の変化を楽しみながら美味しくいただいた。
《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)
● 『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』古川修(光文社、2014年)