我が家のサザンハイブッシュ系ブルーベリー、ジョージアジェムとガルフコースト

スポンサーリンク

サカタのタネ直営のガーデンセンター横浜のオリーブフェア」で書いたように、サカタのタネ直営の園芸専門店“横浜ガーデンセンター”にはじめて行ったとき、筆者のお目当てはオリーブの木だったが、オリーブのコーナーがなぜか寂しい状態になっていたため、2種のブルーベリーを買ってきた。そのブルーベリーのことをその後まったく書いていなかった。

横浜ガーデンセンターには、ノーザンハイブッシュ、サザンハイブッシュ、ラビットアイという3つのタイプのブルーベリーが並んでいた。まずは日本ブルーベリー協会編『ブルーベリー全書―品種・栽培・利用加工』を参照してそれぞれの特性をまとめておきたい。

ノーザンハイブッシュは、品種改良の歴史が最も古く、最も広く栽培されている。休眠打破のために必要な低温要求量(1.0~7.2℃以下の低温に遭遇する時間数)が多いため、栽培は冬季間の低温が確保できる地帯で勧められる。サザンハイブッシュの多くは、そんなノーザンハイブッシュとフロリダ州に自生し、低温要求量の少ないダローアイとの交配等によって育成された品種群で、冬季の気温が温暖な地帯でも栽培できる。ラビットアイはアメリカ南部に分布する野生種の改良種で、冬季が温暖な地帯で栽培されている。

そして、どの系統でも果実を確実に収穫するためには、同系統を2品種以上いっしょに栽培することを推奨される。そこで筆者は、サザンハイブッシュ系のジョージアジェムとガルフコーストを購入した。意識してその2品種を選んだわけではなく、元気そうな苗がたまたまその2品種だったのだが。

ガーデンセンター横浜で購入した2種のブルーベリー

← こちらがその2品種。撮影したのは昨年(2016)の7月。手前がジョージアジェムで奥がガルフコースト。前掲同書では、2品種が以下のように紹介されている。ちょっと難しい表現もあるが、参考にはなる。

● ジョージアジェム:「ジョージア州沿岸平原試験場とUSDAとの共同育成で、1987年に発表。系統番号G-132とUS-75の交配種。
 遺伝子の約25%はダローアイであるが、系統にノーザンハイブッシュのアッシュワース、アーリーブルー、ブルークロップが混合している。日本への導入は1988年。
 低温要求量はおよそ350~500時間。樹姿は半直立性、樹勢および果実生産量は中位。成熟は関東南部では6月下旬頃から始まる。
 果実は中粒。果皮色、果柄痕の状態、果肉のかたさ、および風味はいずれも良い」

● ガルフコースト:「USDA小果研究所(ミシシッピ州ポプラビレ市)による育成で、1987年に発表。系統番号G-180(ハイブッシュ)とUS75(ダローアイ×ブルークロップ)との交配種。日本への導入は1998年。
 低温要求量はおよそ200~300時間。樹姿はやや開帳性であり、樹勢は強い。成熟は、関東南部で6月中旬頃から始まる。
 果実は中粒。果柄痕の状態は普通。果肉のかたさ、および風味は良い」

秋(2016年)に紅葉したブルーベリー

← こちらは秋に紅葉したブルーベリー。この後、冬にはすべて葉が落ち、枝だけになる。

春になって花を咲かせたブルーベリーのガルフコースト

← こちらは、春になって花をつけはじめたブルーベリーのガルフコースト。

春を迎えたブルーベリーのジョージアジェムの花

← こちらは、春を迎えたブルーベリーのジョージアジェムの花。

いまは花が徐々に実になりつつあるところなので、実がなったらまたお知らせすることにしたい。

《参照/引用文献》
● 『ブルーベリー全書―品種・栽培・利用加工』日本ブルーベリー協会編(創森社、2005年)





● amazon.co.jpへ