(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)
「十旭日 純米吟醸生原酒 改良雄町60 H27BY」は、芹が谷にある秋元商店で購入。
基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:旭日酒造有限会社/醸造元所在地:島根県出雲市今市町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:改良雄町100%/精米歩合:60%/アルコール度数:18度以上19度未満/日本酒度:+10.5/酸度:1.9/使用酵母:島根K-1酵母/酒造年度:27BY 仕込3+4号/製造年月:30.8。
醸造元のコメント:「島根県産の酒米「改良雄町」を自家精米で磨き使用。しっかりと麹をつくり、元気な発酵をさせ、この酒米ならではの旨みを引き出しました。木槽でゆっくりと搾り、無濾過の生原酒で瓶詰めした商品となります。意図的に味をのせたタイプです。限定商品」
この十旭日は、「島根の地酒、十旭日 純米吟醸生原酒 改良雄町60 H27BYの熱燗でさばのオーブン焼き、ギリシャ風をいただく」のときに開栓してから常温保存で20日ほど。その特徴や醸造元である旭日酒造についてはそちらを参照していただければと思う。
筆者の参考書である杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』には、十旭日のマリアージュについて以下のような記述がある。
「特筆すべきは、十旭日とスパイスの相性です。コショウとも合いますし、山椒とも合います。山椒を振ったうなぎ、麻婆豆腐にも合います。酸がすっとキレて、旨みがしっかりあるため、酸がとがらない。それが濃い味の料理とよく合います。いろんな要素を持っているので、合う幅が広いです」
ということで、この日の料理は、スパイスを意識した中華から。
鶏のローストごま油風味。『別冊家庭画報 やさしい中国料理』に「とりのローストごま油風味」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、鶏もも肉、長ねぎ、かいわれ、しょうが、しょうゆ、酒(澤屋まつもと厨酒)、砂糖、ごま油、五香粉、サラダ油など。五香粉とごま油の香りが食欲をそそる。
そして、鶏と野菜の黒酢あん。材料は、鶏もも肉、パプリカ、いんげん、ズッキーニ、黒酢、砂糖、しょうゆ、水、卵、片栗粉、酒(澤屋まつもと厨酒)、塩、こしょうなど。どちらの料理も、十旭日の熱燗から温度による味の変化を楽しみながら。前の記事に書いたように、まだフレッシュさも熟成感もあり、確かに幅広い料理に合いそうだ。
《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)