ひよこ豆と鶏肉を煮込んだトルコ料理、タブクル・ノフト(Tavuklu nohut)をつくって、いろいろなレシピの材料や料理術を比較・観察してみる

スポンサーリンク

ストックしていた未開封の乾燥ひよこ豆の期限が過ぎていたので、これまでつくったことがなくて、あまり手間のかかりそうもない料理を探した。

参考書は、『世界の豆料理 中東、アフリカ、米大陸、ヨーロッパ、アジアの郷土色あふれる120のレシピ』(誠文堂新光社、2016年)。世界を5つのパート、中東(レバノン/トルコ/イラン)、アフリカ(エジプト/モロッコ/西・中部アフリカ)、米大陸(メキシコ/ペルー/ブラジル/アメリカ合衆国)、ヨーロッパ(スペイン/ポルトガル/イタリア/フランス/ハンガリー)、アジア(インド/ミャンマー/中国)に分けて、様々な豆料理を紹介している。

[amazon.co.jpへ]
● 『世界の豆料理 中東、アフリカ、米大陸、ヨーロッパ、アジアの郷土色あふれる120のレシピ

ひよこ豆は前の晩に水に浸しておいたので、手元にある材料だけでできる料理を条件に絞り込み、ひよこ豆と鶏肉を煮込んだトルコ料理、タブクル・ノフト(Tavuklu nohut)に決定。材料は、乾燥ひよこ豆、鶏肉、玉ねぎ、塩、ピーマン、トマト、バター、オリーブオイル、こしょう、チリパウダー、クミンパウダー、小麦粉、トマトペースト、固形スープの素、水、こしょう、乾燥バジル。

ひよこ豆と鶏肉を煮込んだトルコ料理、タブクル・ノフト

こちらが完成したタブクル・ノフト。鶏肉についてはなにも指定されていなかったので、手元にあった鶏もも肉を使った。ピーマンといっしょに、半端に残っていた赤パプリカも入れた。乾燥バジルの代わりに、庭で摘んだバジル マジックマウンテンを使っている(「ベランダで育てていたバジル マジックマウンテンの一部を地植えにし、摘んだ葉を使ってトマトソースのパスタをいただく」)。

美味しかった。トマト系の食材とスパイスのバランスもよく、後を引く。

ということで、またつくるときのために、他のレシピと材料や料理術を比較・観察してみることに。

▼ その他のレシピ その1

まず鶏肉について。『世界の豆料理』のレシピでは指定がなかったので手元にある鶏もも肉を使ったが、胸肉を使うのが一般的のようだ。トマトペーストといっしょにペッパーペーストを入れて炒め、チリペッパーのパウダーも入れ、さらにトルコ原産の唐辛子の一種カピアも使っているので、けっこうスパイシーなのではないか。固形スープの素とかは使っていない。

▼ その他のレシピ その2

こちらは驚くほどシンプル。鶏肉はやはり胸肉。主材料以外は、玉ねぎ、トマトペースト、塩、唐辛子だけ。スパイスは最後のほうで唐辛子を3本入れるだけで、器に盛って黒こしょうをかけていただくような感じか。ある意味、これぞひよこ豆と鶏肉の煮込み。

▼ その他のレシピ その3

鶏肉はやはり胸肉。トマトペースト、チリパウダー、クミンパウダーなど、トマト系とスパイスのバランスは、今回つくったものに近い。ひよこ豆と水を入れたあとにスパイス類を入れているが、鶏肉を炒めて色が変わったあたりで入れて、炒め合わせるほうがよいような気はする。

▼ その他のレシピ その4

胸肉を炒めて、そこにトマトペーストとペッパーペーストを炒め合わせるところは、その1と同じ。すりおろしたニンニクも加える。最後に乾燥唐辛子を8本ほど入れて少し煮込んで仕上げている。

▼ その他のレシピ その5

クミンパウダーに加えて、カレーパウダーもいれているので、カレー寄りの風味になっていそう。

▼ その他のレシピ その6

これはトマトペーストを使わないタイプ。ひよこ豆とさばいた丸鶏を圧力鍋で調理する。塩と黒こしょうのシンプルな味つけで素材のうまみを味わう感じかと。