(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)
「ロゴダジ シャルドネ・ヴェルメンティーノ 2015」は、明治屋京橋ストアーで購入。
基本的な情報をまとめておくと(インポーターである三菱食品の商品説明や裏ラベルを参照)、生産者:ロゴダジ(Logodaj Winery)/生産地:ブルガリア、ストゥルマヴァレー/品種:シャルドネ、ヴェルメンティーノ/アルコール度数:12.5%/合う料理:サーモンとグリンピースのクリームチーズ煮、グラタン。
インポーターのコメント(裏ラベルより):「ロゴダジはブルガリアを代表するワイナリーで、世界で賞賛されています。淡い黄色で、熟した果実の優雅な香りが広がります。酸味はまろやかで、果実味あふれる芳醇な味わいです」
シャルドネとヴェルメンティーノの比率はわからないが、ヴェルメンティーノで思い浮かべるのはやはりイタリアワイン。マット・クレイマーの『イタリアワインがわかる』のヴェルメンティーノの頁では、以下のように説明されている。
「正直にいって、ヴェルメンティーノは世界に冠たる白ワインのひとつではない。が、そのおいしさと値段の安さを思うと、匿名のカラフワインとして供されるだけでは惜しい。ヴェルメンティーノの味に違いがあるのは、たぶん育つ場所の違いによるものだが、たいていは野生のハーブやビターアーモンドなどを思わせる香りに、ほのかに干し草の匂いがする。辛口の、いわゆるシンプルな白ワインにしては、上々の出来ではあるまいか」
● ロゴダジ(Logotaj Winery)を紹介する動画。
『イタリアワインがわかる』からヴェルメンティーノについて引用したついでに、料理についても引用しておく。
「ヴェルメンティーノには魚料理と決まっている。リグーリアの人びとは、その方言でいうチュッピンciuppinが大好物である。これと同じ魚のスープが、サンフランシスコ名物のチョッピーノ[南仏のブイヤベースの類]。クラムチャウダーにも絶好だろう。手の込んでいないものならどんな魚料理でもヴェルメンティーノは映える。それこそがトスカーナとサルティーニャの人びとの、ヴェルメンティーノの楽しみ方である」
本日の料理はまずオリーブオイルをかけたオレンジのサラダ。イタリアフード協会監修『おいしくて、からだにいい オリーブオイルの選び方 使い方』のなかで紹介されていた。材料はオレンジ、玉ねぎ、黒オリーブ、塩、オリーブオイルなど。
わずかだが、収穫したワイルドストロベリーの白実と赤実もいただいた。
つづいて、ヤリイカのファルシー オーブン焼き。吉田勝昭『地中海料理 暮しの設計145号』に「ヤリイカのファルシー オーブン焼き」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、ヤリイカ、玉ねぎ、バジル、にんにく、刻みパセリ、パン粉、パルメザンチーズ、オリーブオイル、卵、白ワイン、オレガノ、バター、ドゥミグラスソース、レモン汁、塩、こしょうなど。このイカがとても柔らかくて美味かった。
最後に鯛のオーブン焼き。谷本英雄『イタリアの味 (暮しの設計 NO. 217)』で、「鯛のオーブン焼き」として紹介されていた料理にならったもの。「鯛の腹に香草とにんにくを詰めて、オーブンで焼くだけの簡単な料理。イタリアでもっともポピュラーな調理法(後略)」と説明されている。材料は、鯛、ローズマリー、にんにく、オリーブオイル、プチトマト、オリーブ(黒・グリーン)、マッシュルーム、ローリエ、白ワイン、ハーブ入りの塩など。ハーブは、我が家で育てているローズマリーを使った。
《参照/引用文献》
● 『イタリアワインがわかる』マット・クレイマー、阿部秀司訳(白水社、2009年)