「体調を管理し、免疫力を上げるための試み」のその6。お酒をよく飲む人は、肝機能が気になるはず。佐々木薫『ハーブティー事典-108種の効能から味・香り、利用法まで解説!』に盛り込まれた「悩み別ハーブティー・レシピ」には、「肝機能が気になる」の項目があり、3種のブレンドが紹介されている。
今回飲んでみたのは、その2番目のレシピであるダンデリオン(ダンディライオン)とミルクシスルのブレンド。
しかし、ドライのハーブを用意して、つくる直前に、レシピとはちょっと違っていることに気づいた。レシピのダンデリオン(和名:西洋タンポポ)は、根を使ったハーブだったが、ダンデリオンなら持っていると思って用意したのは根ではなくリーフだった。根に薬効が集中しているらしいので、正確な紹介にはならないが、せっかく準備したのでとにかくいれてみた。
熱湯を注いで7分ほど蒸らしていれたハーブティー。このダンデリオンが根を使ったハーブの場合、以下のような効能があるという。
「古くから肝臓の病からくる黄疸の治療に使われていたといわれるダンデリオンは利尿作用で有名。ミルクシスルも肝臓薬として長年使われてきたハーブ。肝臓の細胞再生の働きがあります」
筆者がダンデリオン(ダンディライオン)リーフを買ったenherbの商品説明では、その効能が「カリウムを含み、要らないモノを流してくれる、クレンジングのイメージのハーブです」と書かれている。ちなみに、カリウムといえば、「体調を管理し、免疫力を上げるための試み:いただきもののふきで、ふきの葉とじゃこの煮ものをつくり、苦み成分の抗酸化作用や免疫力を高める作用を知る」の記事では、苦み成分ではなかったので触れなかったが、「旬の食材「ふき(蕗)」|グローバルキッチン株式会社」によれば、ふきにも含まれていて、「血圧の上昇抑制、むくみの予防や改善に有効」と書かれていた。
このハーブティーは、ほのかな甘みがある程度でほとんどクセがない。根を使ったダンデリオンを手に入れたらその成分にも注目しつつあらためてご紹介したい。
《参照/引用文献》
● 『ハーブティー事典-108種の効能から味・香り、利用法まで解説!』佐々木薫(池田書店、2007年)
● amazon.co.jpへ