岐阜の地酒、竹雀 槽搾り 純米無濾過生原酒の熱燗でいとよりのソテー バルサミコごぼうソースとムニエル ケイパーとレモンのソースをいただく

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「竹雀 槽搾り 純米無濾過生原酒 2019BY」は、京急の南太田駅から近い横浜君嶋屋で購入。

横浜君嶋屋で購入した「竹雀 槽搾り 純米無濾過生原酒 2019BY」のラベル「竹雀 槽搾り 純米無濾過生原酒 2019BY」の裏ラベル

基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルを参照)、醸造元:大塚酒造株式会社/醸造元所在地:岐阜県揖斐郡池田町池野/原材料名:米(国産)、米麹(国産米)/原料米:山田錦(30%)、五百万石(70%)/精米歩合:60%/使用酵母:7号酵母/アルコール分:17度以上18度未満/日本酒度:+5/酸度:2.0/製造年月:2020.01。

竹雀も大塚酒造の酒もはじめて。古川修『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』の「食中酒として美味しい日本酒」のなかに竹雀も入っていたので、飲んでみたいと思っていた。ただし、ピンポイントで取り上げられていたのは「山廃純米吟醸 無濾過生原酒 雄町」で、この酒ではない。

同書によれば、「竹雀」は、「蔵の六代目が東京農大を卒業し、三重県の蔵で修業をしてから平成二十二酒造年度に立ち上げたブランド。しっかりとした造りで、抜栓してからだんだんと旨みが増してくる。燗にするとさらに旨みが増しバランスがよくなる」とのこと。

▼ 大塚酒造は明治17年(1884年)創業。西国三十三所の結願の寺である谷汲山華厳寺に至る巡礼の道沿いに位置しているというのも、個人的には非常に興味をそそられる(地図で大塚酒造から北に向かって山に入っていくと華厳寺に至る)

▼ 大塚酒造を紹介する動画。先の引用にあった六代目蔵元・杜氏 大塚清一郎のインタビューもフィーチャーされている。「日本酒はいろんな温度帯で楽しめるお酒だと思う」。ちゃんとした動画なのに、この再生回数は不思議。

この「竹雀 槽搾り 純米無濾過生原酒」は、ラインナップのなかでは、たぶん香り抑えめ、軽め、さっぱりめではないかと勝手に想像。地理的には内陸に位置する蔵なので、セオリーからいけば山の幸だが、この日の食材は海の幸。

横浜橋商店街の鮮魚店・津谷川水産で購入したいとより

横浜橋商店街の鮮魚店・津谷川水産で買ってきたいとより。だいぶ前に、いとよりをアクアパッツァにして、カンパーニャのワインでいただいたことがあった(「イタリア(カンパーニャ)ワイン、フィアグレ 2014 アントニオ・カッジャーノでいとよりのアクアパッツァをいただく」)が、今回は、ソテーとムニエルで。

いとよりだいのソテー バルサミコごぼうソース

いとよりのソテー バルサミコごぼうソース。最近お気に入りのレシピ集・イルマーレ 依田隆『スゴイ魚料理 漁港の目の前にあるレストランのおいしい魚レシピ』に、「真鯛のソテー バルサミコごぼうソース」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、いとよりの切り身、サラダ油、ごぼう、バルサミコ酢、水、バター、エシャロット。このレシピ集については、「最近お気に入りのレシピ集『スゴイ魚料理』を参考にして、いぼだいのフリットや〆さば、ほうぼうのアクアパッツァなどをつくってみる」で紹介している。

いとよりだいのムニエル ケイパーとレモンのソース

いとよりのムニエル ケイパーとレモンのソース。『「アクアパッツァ」日髙良実シェフが教えるイタリア魚介料理レシピ』に、「いさきのムニエル、ケイパーとレモンのソース」として紹介されている料理にならったもの。これまでにもいろいろな白身魚で作っているが、もちろんいとよりでも美味しい。材料は、いとよりの切り身、薄力粉、バター、オリーブオイル、ケイパー、レモン汁、パセリなど。

どちらも竹雀を熱燗にして温度帯による変化を楽しみながら。開栓時はいい音がして、栓が飛ぶかと思った。フレッシュでさっぱりとしていて、シャープな酸が、この手の料理に合っていて、美味しくいただいた。

いとよりだいのあらを使ったスープ

いとよりのあらは、ストックしてあった魚のブイヨンを使ってスープにしておいて、翌朝、パスタといっしょにいただいた。材料は、いとよりのあら、魚のブイヨン、白ワイン、玉ねぎ、いんげん、トマト、塩、こしょう、タイム、オリーブオイルなど。

魚のブイヨンは、「月2回の一般開放日に横浜中央卸売市場・水産物部を訪れ、本まぐろのカマや鯛の頭と中骨を買ってくる」のときに仕込んで冷凍してあったもの。

《参照/引用文献》
● 『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』古川修(光文社、2014年)