秋蒔きで育てたディルが料理で重宝していることは「秋蒔きで種から育てた「魚のハーブ」とも呼ばれるディルが料理に活躍中」で書いた。
筆者はディルをあくまで料理用としか考えていなかったが、実際に育ててみるとそれ以外にも大きな魅力を感じるようになる。いまは草丈130cmほどになり、黄色い花を咲かせている。佐々木薫監修『はじめてのハーブ-育てる・食べる・役立てる (池田書店の園芸シリーズ)』には、ディルの魅力が以下のように綴られているが、まさにそのとおりだと思う。
「夏に小さな黄色い花が群生するようにパラソル型に咲きます。生長したディルは、美しさ、優雅さがあり、スッと高く伸びた茎にレースのような葉で目を楽しませてくれます。料理への利用だけでなく、観賞用のハーブとしての魅力も持ち合わせているので、庭に植えればアクセントにもなります」
草丈が130cmにもなって、その茎の先に花をいくつかつけていると、わずかな風にも茎と花が大きく揺れ、あの独特の香りが漂ってくる。開花以前より香りは弱くなっているはずだが、それでもほのかに香る。そんなところにも魅力を感じる。
花が終わったら、先日のルッコラと同じように、種を収穫したいと思う。
《引用文献》
● 『はじめてのハーブ-育てる・食べる・役立てる (池田書店の園芸シリーズ)』佐々木薫監修(池田書店、2007年)
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