● ジャーマンカモミールはキク科の一年草。ティーに使うのは花の部分。佐々木薫監修『はじめてのハーブ-育てる・食べる・役立てる (池田書店の園芸シリーズ)』では、収穫方法が以下のように説明されている。
「花の開花後2~3日が摘み頃です。咲き始めの香りのよい花を選んで、花の部分だけを摘み取ります」
こちらはハーブ専門店enherbに行ってパッケージで購入したジャーマンカモミール。15gで税抜500円。重病というわけではないが、胃腸方面に不安を抱えている筆者に合っているのではと思って購入した。『メディカルハーブ事典』では、その効能が以下のように説明されている。
「カモミールは昔から消化器系を調整し、気分を安定させる貴重なハーブとして用いられてきた。1970年代には、胃腸粘膜(内層)を整え、保護する効果があることが研究者から相次いで示された。ドイツの保健当局も、カモミールの内服が消化器系のけいれんや炎症に効果があると認めている」
佐々木薫『ハーブティー事典-108種の効能から味・香り、利用法まで解説!』には、ハーブに含まれる成分まで明記されていて、とても勉強になる。それによればカモミールの主要成分は、「精油、フラボノイド、クマリン、脂肪酸、シアン化水素グリコシド、サリチル酸塩誘導体、コリン、タンニン」。
ハーブティーの入れ方では、葉や花の場合はだいたい3分ほど蒸らすと書かれている。ハーブを浸したままにすると苦味や渋みが出やすくなるからだ。もちろん、ハーブの種類によっても違いがあるはずで、前掲書では以下のように説明されている。「カモミール小さじ1に沸騰した熱湯カップ1を注ぎ、5~7分間浸出させる。長く置くほど鎮静作用が増す」
このティーは甘みがあり口あたりもいい。7分でも試したが特に苦味などは感じなかった。よく食後に飲んでいる。
ジャーマンカモミールは秋蒔きで種から育ててもいるが、そちらはいずれ報告することにしたい。
《参照/引用文献》
● 『はじめてのハーブ-育てる・食べる・役立てる (池田書店の園芸シリーズ)』佐々木薫監修(池田書店、2007年)
● 『メディカルハーブ事典』日本語版監修・日本メディカルハーブ協会(日経ナショナル ジオグラフィック社、2014年)
● 『ハーブティー事典-108種の効能から味・香り、利用法まで解説!』佐々木薫(池田書店、2007年)
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