イタリア(アブルッツォ)ワイン、ルピ・レアリ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ オーガニックで鶏もも肉の北京風揚げものや豚ロース肉のソテーをいただく

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(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)

「ルピ・レアリ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ オーガニック 2014」は、成城石井ルミネ横浜店で購入。横浜にある山の店「好日山荘」と「カモシカ」に行った帰りに立ち寄り、狼のデザインに惹かれて。

成城石井ルミネ横浜店で購入したヴァレ・レアレ ルピ・レアリ モンテプルチアーノ・ダブルッツォのラベルヴァレ・レアレ ルピ・レアリ モンテプルチアーノ・ダブルッツォの裏ラベル

基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなどを参照)、生産地:イタリア、アブルッツォ州/生産者:ヴァレ・レアレ(Valle Reale)/品種:モンテプルチアーノ(有機ぶどう使用)/アルコール分:12.5度。

成城石井のコメント:「ルピ・レアリは『本当の狼』の意。ポポリ国立公園内にある唯一のワイナリーで、伊、米のオーガニック認証も取得する。 綺麗なタンニンと果実風味が口の中に広がる」

ワイナリーのValle Realeについては、ヴァッレ・レアーレという表記の方が流通しているようなので、ここでもヴァッレ・レアーレとしておく。ルピ・レアリは、このワイナリーの他のワインのようにラベルにValle Realeのロゴがないが、どういう区分けになっているのかはわからない。

ちなみに、ワイン評論家マット・クレイマーの『イタリアワインがわかる』のモンテプルチアーノ・ダブルッツォの章では、ヴァッレ・レアーレが注目の生産者のひとつに挙げられ、以下のように紹介されている。

「植えて間もない六〇ヘクタールの畑をもつ新顔で、三種類のモンテプルチアーノ・ダブルッツォを作る。並品はまずまず。オーク知らずのヴィーニェ・ヌオーヴェVigne Nuoveは、このワイン本来の強さをみせる。サン・カリストSan Calistoは一五か月の小樽熟成のためオーク風味が明瞭である。私見ではヴィーニェ・ヌオーヴェから入りたい。注目を要す」

基本的な情報で引用したコメントには、「ポポリ国立公園内にあるワイナリー」とあったが、そのポポリ国立公園なるものを調べてみても情報が見当たらない。そこで、Valle Realeのサイトをチェックしてみると、the Parco Nazionale del Gran Sasso e i Monti della Laga、the Parco Nazionale della Majella、the Parco Regionale Naturale del Sirente-Velinoという三つの国立公園が交わる渓谷に位置しているとのことだ。

ワイナリーは、1998年に現オーナーであるレオナルド・ピッツォーロが、古いモンテプルチアーノ・ダブルッツォのぶどう畑を再生するにあたって、ミラノ大学の教授と共同でこのぶどうの起源を究明するリサーチを行なったことが出発点になっているようだ。

▼ こちらは、ヴァッレ・レアーレのオーナー、レオナルド・ピッツォーロ自身がワイナリーを紹介する動画。

筆者が個人的に興味を覚えるのは、Lupi Realiというブランド名の由来だが、Valle Realeでは、商品として取り上げられていないのでわからない。そこで他を調べたら、それらしい説明を見つけた。このブランド名は、かつて絶滅の危機に瀕していたイタリアオオカミの再繁殖を目的とした自然保護区にちなんでつけられたということのようだ。

筆者は、狼信仰の痕跡が残る日本の山を歩いたり、マーク・ローランズの『哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン』に影響を受けている人間なので、そんなエピソードだけでも想像力をかきたてられ、ワインまでうまくなる。

鶏もも肉の北京風揚げもの

本日の料理は、鶏もも肉の北京風揚げもの。『別冊家庭画報 やさしい中国料理』(1985年刊のかなり古い本)に、「とりの北京風揚げもの」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、鶏もも肉、しょうゆ、酒、砂糖、しょうが汁、塩、花椒塩、長ねぎ(みじん切り)、酢、ごま油など。揚げたての鶏肉に熱いねぎ酢をからませる。

鶏皮とマッシュルームのガーリックソテー

残った鶏皮を使って、鶏皮とマッシュルームのガーリックソテーも作った。材料は、鶏皮、マッシュルーム、たまねぎ、にんにく、赤唐辛子、塩、こしょう、レモン汁、オリーブオイルなど。

豚ロース肉のソテー シチリア風

そして、豚ロース肉のソテー。『家庭の味わい イタリア料理 (暮しの設計 163)』に、「豚ロース肉のソテー シチリア風」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、豚ロース肉、なす、ズッキーニ、玉ねぎ、にんにく、オリーブオイル、白ワイン、サルサ・マリナーラ、塩、こしょう、小麦粉など。アンチョビを隠し味に使ったサルサ・マリナーラをかけるところからシチリア風となっている。

《参照/引用文献》
● 『イタリアワインがわかる』マット・クレイマー、阿部秀司訳(白水社、2009年)