(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります)
「無風(むかで) 純米生原酒」は、京急の南太田駅が最寄り駅になる横濱 鈴木屋酒店で購入。和紙にむかでを描いたシンプルなラベルに興味をそそられて。
基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:玉泉堂酒造株式会社/醸造元所在地:岐阜県養老郡養老町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:ひだほまれ100%/精米歩合65%/アルコール分:16度以上17度未満/日本酒度:+3/酸度:1.5/アミノ酸度:1.1/製造年度:17.12。
醸造元のコメント:「とれたての新米で醸した純米酒。満を持してしぼったばかりの新酒。調整のために水を足さない原酒。火入れ(加熱殺菌)をしない生酒。これは純米酒の新酒の原酒の生酒。いとおしい無垢の味わいをどうぞ」
ラベルのむかでの図柄をどこかで見たような気がしていたのだが、武田信玄の軍で伝令を務めていた「百足(むかで)衆」の旗指物であることに気づいた。
酒造好適米「ひだほまれ」について(「飛騨の酒米と酒蔵」より):「酒米の「ひだほまれ」は、昭和47年、岐阜県高冷地農業試験場(現在の中山間地農業研究所)で育成され、優良な酒米として昭和57年に品種登録されました。
名前の由来は、交配種の母にあたる「ひだみのり」の「ひだ」と酒米として評判がよく誉れのある品種として、「ひだほまれ」と命名されました。心白の発現が良く酒米としての適性は高いのですが、栽培に手間がかかるなど農家泣かせの米と言われています。
「ひだほまれ」の作付面積は、平成元年の316ヘクタールをピークに減少の一途をたどり、平成19年には119ヘクタールまで減少しましたが、酒造業界の需要に対応するため平成20年からは拡大に転じ、平成25年には約170ヘクタールの作付けとなっています」
玉泉堂酒造の酒は、昨年(2017)の初夏に「醴泉 夏吟 特吟 山田錦」というすごく美味しい夏季限定の吟醸酒を飲んだのが記憶に残っているが、チェックしたらまだ記事にしていなかった。そちらも近いうちに整理したいと思う。
▼ 玉泉堂酒造は文化3年(1806年)創業。名水百選の「養老の滝・菊水泉」で知られる養老郡養老町にある。では仕込水は? 公式サイトの仕込水のページに以下の説明がある。
「酒造りに欠かせない仕込水は、蔵の地下より沸き出でる地下水を使用しています。この水の特徴は、超軟水(カルシウム・マグネシウムなどのミネラル等が約40ppm以下)で、柔らかく清らかな水です。軟水であることは、酒造りに多大な影響を与えます。
硬水には発酵にかかわるミネラルが多く、力のある水と言えるでしょう。当社のように軟水であることは発酵だけを鑑みると不利なように思えます。しかし、水自身の持つ柔らかな味わいを酒に反映させることができるのも事実です」
八海醸造もそうだったが、軟水を活かしきる酒造りに挑戦しているということだ。
本日は、このコスパがよくて、フレッシュで、旨味が広がる生原酒で、煮物と鍋をいただく。
弘明寺商店街の鮮魚店・作清でやりいかを購入したので、いか大根をつくった。『女将さんの居酒屋料理―この酒に、この肴 (暮しの設計 (234号))』に、「イカ大根 おふくろの味」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、大根、イカ、だし汁、砂糖、みりん、醤油。肉厚のいかと味が染みた大根。間違いなく酒に合うメニュー。
これまでチゲ鍋をつくるときは、かなりいいかげんなチゲ鍋もどきをつくっていたが、今回はレシピをチェックした。『鍋料理 寄せ鍋からビーフシチューまで、温かい世界の家庭料理(暮しの設計 NO.161)』で、「キムチチゲ」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、キムチ(白菜)、ピーマン、しいたけ、えのきだけ、長ねぎ、にんじん、春菊、豚肉(薄切り)、コチュジャン、醤油、ごま油、にんにく(みじん切り)、こしょう、サラダ油、だし汁、卵など。やはりもどきとは違う。これからはちゃんとつくることにする。