福島の地酒、奈良萬 純米 無濾過瓶火入れで生牡蠣とたらちりをいただく

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(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります)

「奈良萬 純米 無濾過瓶火入れ」は、関内の丸十酒店で購入。はじめて行ったのだが、冷蔵庫の酒を眺めていたら、スタッフの人に値札がついてないので聞いてくださいと言われ、冷蔵庫から出して、レジで値段を聞いて購入するような流れに。

関内の丸十酒店で購入した「奈良萬 純米 無濾過瓶火入れ」のラベル「奈良萬 純米 無濾過瓶火入れ」の裏ラベル

基本的な情報をまとめておくと(醸造元である夢心酒造の商品説明や裏ラベルを参照)、醸造元:夢心酒造株式会社/醸造元所在地:福島県喜多方市/原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)/原料米:五百万石/精米歩合:55%/酵母:うつくしま夢酵母/アルコール分:16度/日本酒度:+3/酸度:1.5/製造年月:17.11。

醸造元の夢心酒造は、明治10年(1877年)に東海林家の七代目が創業。

仕込水は飯豊山の伏流水。どんな水か調べてみると(「酒|グルメ・お土産|喜多方観光物産協会」より)、「喜多方の美味しい酒の決め手は、飯豊山の伏流水を存分に使った「仕込み水」です。秋口から飯豊山に降り積もった大量の雪は、じっくりと時間をかけて地層に染み渡り、まろやかさと甘みを含んだ良質な「軟水」となって市内へと流れ込みます。中でも「栂峰渓流」の水は、環境省が定める平成の名水百選にも選ばれました。
この良質な軟水はミネラルバランスが非常に良く酒造りに適しており、仕込み水に使用することで穏やかな発酵を促し、やわらかくふくよかな味わいを醸し出します。同じ軟水を仕込み水とする新潟の淡麗辛口の酒と比べ、硬度が約半分程度しかない喜多方の水で仕込まれた酒は、喉越しはスッキリとしていながらも甘味と旨味が強い、どこか女性的で優しい口当たりが特徴の仕上がりとなります」

うつくしま夢酵母とは? 福島県南酒販株式会社の特集記事に興味深い記述があった。「平成3年には「うつくしま夢酵母」が誕生した。この酵母は「酢酸イソアミル系」の酵母で、バナナやメロンのような香りが特徴である。一方、平成20年に誕生した「うつくしま煌酵母」は、「カプロン酸エチル系」で、リンゴやイチゴのような香りが際立つ。それぞれの特徴を活かし、酒蔵はそれぞれが目指す酒質に合わせて酵母を選ぶ」

▼ 東海林社長が夢心酒造のポリシーを語る。

▼ 先ほど引用した「酒|グルメ・お土産|喜多方観光物産協会」によれば、喜多方では寛永8年(1631年)から清酒醸造が営まれ、最盛期には30軒近い酒蔵が存在していたという。マップを見ると夢心酒造の周辺には、小原酒造株式会社、喜多の華酒造場、大和川酒造北方風土館、吉の川酒造店、峰の雪酒造場などがあることがわかる。

初心者がいうのもなんだが、酒の美味しさには、好みや飲み方など個人差がある。いまのところ筆者にとって美味しい酒は、「飲むほどに」と「食べるほどに」が一体となる酒で、食材の材料費とまあまあ釣り合いがとれるコスパのよい酒といえる。この酒はそういう意味でかなり美味しい。料理に対する包容力もありそうだし、一升瓶で置いておいてもいいと思う。

生牡蠣をレモンで

本日の料理はまず生牡蠣。砕いた氷のうえに下処理した生牡蠣を盛り、レモンを添えた。器は飛騨高山の小糸焼。

たらちり

それから、たらちり鍋。記事を振り返ってみたら、ちょうど1年前の今頃に、愛媛の地酒「石鎚 純米 寒造り新酒 “初(うぶ)”」でたらちりをいただいていた。そのときは、野菜やきのこなどいろいろ入っていたが、今回は『鍋料理 寄せ鍋からビーフシチューまで、温かい世界の家庭料理(暮しの設計 NO.161)』で紹介されていた「たらちり」にならったシンプルでさっぱりとした鍋に。材料は、生だら、絹とうふ、かいわれ、昆布、塩。この酒ならどんな鍋も美味しくいただけるだろう。




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