「ひこ孫 純米清酒」は、京急の南太田駅から近い横浜君嶋屋で、「ひこ孫 純米原酒 2014BY」は、菅田町のちょっと行きにくいところにある酒の旭屋で購入。
「ひこ孫 純米清酒」の基本的な情報をまとめておくと(ラベルや醸造元である神亀酒造の商品説明を参照)、醸造元:神亀酒造株式会社/醸造元所在地:埼玉県蓮田市馬込/原材料名:米(国産)、米麹(国産米)/原料米:徳島県産山田錦/精米歩合:55%/使用酵母:協会9号/アルコール分:15%/常温熟成:3年以上/日本酒度:+6/製造年月:2019.6/飲み方:熱燗◎、ぬる燗◎、常温○、冷や△。
熟成に関する醸造元のコメント:「全ての発酵過程を経て、槽で搾られたひこ孫は、蔵内で最低でも三年以上熟成させた後、瓶詰、出荷します。この熟成の過程でわずかに残されていた酒の雑味が澱となって沈殿分離し、さらに透明度の高い深い味わいへと変化します。 食中酒として幅広いジャンルの食と味のマッチングが楽しめます」
このひこ孫は、「埼玉の地酒、ひこ孫 純米清酒の熱燗でトマトソースのハンバーグをいただく――あるいは日本酒の熟成と燗への第三段階」のときに抜栓してから常温保存で2か月弱というところ。ひこ孫誕生の経緯については、この抜栓時の記事で書いているので、そちらを参照していただければと思う。
「ひこ孫 純米原酒 2014BY」の基本的な情報をまとめておくと(ラベルや醸造元である神亀酒造の商品説明を参照)、醸造元:神亀酒造株式会社/醸造元所在地:埼玉県蓮田市馬込/原材料名:米(国産)、米麹(国産米)/原料米:山田錦/精米歩合:55%/使用酵母:協会9号/アルコール分:18度以上19度未満/製造年月:2020.1。
下げ札(首掛け)の表と裏に書かれた醸造元のコメント:「燗が冴える純米酒 このお酒はお燗でもお召し上がりいただけます。燗酒は料理の味をいっそう引き立てます」「このお酒は、三十五歳以上で人生の機微がわかる方におすすめします」
このひこ孫原酒は、「埼玉の地酒、ひこ孫 純米原酒 2014BYの熱燗で麹納豆の冷奴や豚ロースのサルティンボッカをいただく」のときに抜栓してから常温保存で20日弱というところ。
本日の料理は、豚ロース肉のピッツァソース煮。吉田勝昭『地中海料理 暮しの設計145号』に、「牛ロース肉のピッツァソース煮」として紹介されていた料理にならったもので、説明に「豚ロース肉で作っても美味しい料理です」とある。材料は、豚ロース肉、小麦粉、バター、サラダ油、オレガノ(ドライ)、にんにく、刻みパセリ、トマトソース、フォンドヴォー(フレーク使用)、塩、こしょうなど。オレガノはわが家で育てているものを使用(「地植えで伸び放題になっていたグリークオレガノを収穫し、乾燥させて保存する」参照)
今回も、杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』に書かれている新亀のマリアージュに関する記述「合う料理は、燗酒にふさわしく、肉、チーズです。硬水ですし、肉やチーズのタンパク質と相性がいいんです。もつ煮、肝煮や、煮込みハンバーグモッツァレラチーズ焼きなんていいですね」を参考に肉料理にした。
ふたつのひこ孫の熱燗で。3年寝かせた加水のレギュラーとその倍寝かせた原酒の飲み比べ。加水は飲みやすさも考えてのことだろうが、この原酒の飲みやすさはそれと変わらない。しかも、きれいでとてもまろやか。最も違いが出るのはもしかすると燗冷ましかもしれない。レギュラーのひこ孫の燗冷ましはとても美味しいが、この原酒と並べて味わってはいけない。
《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)
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