石川の地酒、天狗舞 山廃仕込純米酒でぶり大根をいただく

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(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります)

「天狗舞 山廃仕込純米酒」は、散歩がてらに上大岡から歩いていける(40分くらい)横浜 秋元商店で購入。

芹が谷の秋元商店で購入した「天狗舞 山廃仕込純米酒」のラベル「天狗舞 山廃仕込純米酒」の裏ラベル

基本的な情報をまとめておくと(醸造元である株式会社車多酒造の商品説明やラベルなどを参照)、醸造元:株式会社車多酒造/醸造元所在地:石川県白山市坊丸町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:五百万石/精米歩合:60%/アルコール分:16度/製造年月:17.12/飲み方:お好みに応じて冷やから熱燗まで幅広くお楽しみ頂けます(ぬる燗・常温が特におすすめです)。

醸造元のコメント(ラベルより):「酒母造りの伝統的な技法である山廃仕込みに天狗舞独自の製法を加味し、芳醇な香味と酸味の調和を醸しています。お酒の色は熟成による自然な濃い山吹色をしており、目も楽しませてくれます」

前日に飲んだ同じ石川の地酒「菊姫 山廃純米」の記事では、白山登拝の拠点となる白山比咩神社や筆者が白山に登ったときのことに触れた。

車多酒造の公式ホームページのHOMEには、以下のような記述がある。
「江戸後期の1823年(文政6年)の創業以来、霊峰白山を望む加賀平野で酒を醸し続けています。天狗舞は、この石川県白山の地で愛され、多くの皆様のおかげで全国、世界で飲んでいただける日本酒になりました」

さらに、この蔵の基本方針の6には「霊峰白山の恵みである伏流水を大切に頂き、後世に伝えます」とあり、7には「白山の地で酒造りをつなげていきます」とある。

筆者が日本酒に惹かれるのは、山や自然とのつながりも大きいことがだんだんわかってきた。あるいは信仰とのつながりといってよいかもしれない。日本酒は米と水からできるが、たとえば宮家準の『霊山と日本人 (NHKブックス)』には以下のような記述がある。

「農耕を守る村里近くの山岳は水源地としての性格を持っていた。ここには水分(みくまり)の神が祀られることが多かった」

これは単なる想像でしかないが、そうした信仰と日本酒の起源には関わりがあるのではないか。いずれ調べてみたい。

また、「天狗舞」という名前にも興味をそそられる。日本の山岳信仰を源流とする修験道における修験者や山伏はしばしば天狗と同一視されてきた。霊山のなかには、天狗を祀ったり、天狗伝承があるものが少なくない。

2009年の夏に登った白山

かなり脱線して山の話題になったので、「菊姫 山廃純米」の記事で触れた2009年の筆者の白山登山のつづきも書いておきたい。2日目は中宮道を経て中宮温泉に下るという長いルートを行ったが、ひどい悪天候に見舞われ、予定通りに進むことができず、避難小屋で一夜を過ごすことになった。

これまで予定通りに下山できず、避難小屋を利用したのはこれ一度きりなので、思い出深い経験になっている。

「天狗舞 山廃仕込純米酒」は、前日の「菊姫 山廃純米」と同じようにぬる燗で。本日の料理はぶり大根。

究極の料理酒、澤屋まつもと 純米 厨酒を使ったぶり大根

この料理のことは、究極の料理酒「澤屋まつもと 純米 厨酒」を紹介する記事ですでに書いているが、同じことを書いておく。

ぶりのあらは振り塩して2時間ほどおいて霜ふりにし、大根は軽く下ゆでした。それから『ろくさん亭 道場六三郎 おかず指南-本当においしいおかずの条件を40年の経験でお話しします (暮しの設計 (209号))』で紹介されているぶり大根にならった。ただし、料理酒としてこの厨酒を使う場合は通常の3分の1量で足りるので、残りの3分の2は水に変えた。

濃厚な旨みがあるこの純米酒には、ぶり大根のような料理がとてもよく合う。

《引用文献》
● 『霊山と日本人 (NHKブックス)』宮家準(日本放送協会、2004年)




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