● ペパーミントはシソ科・ハッカ属の多年草。ティーに使うのは葉の部分。ハーブのガイドブックには、ミントについてよく交雑種が多いとか、交雑しやすいと書かれている。そしてペパーミントも、スペアミントとウォーターミントの交配から生まれたという。収穫時期は、4月頃から晩秋まで。
こちらはハーブ専門店enherbで購入したペパーミント。15gのパッケージが切れていたので、20gからの量り売りで20gを購入。
『メディカルハーブ事典』によれば、「消化不良」「過敏性腸症候群」「風邪、咳」「筋肉痛」「緊張型頭痛」などに対して効果がある。消化不良については、以下のように説明されている。
「消化器系の不調に愛用されてきたペパーミントは、消化管の筋肉を弛緩し、胆嚢から出る胆汁の流れを改善して、脂肪の消化を助ける。こうした理由から、腸内ガスを排出させ、急激な腹痛を緩和し、胃の不調を整えるのだ。消化不良に対しては、ペパーミントオイルとキャラウェイの種油とを組み合わせると、医学的な治療と同等の効果があることが、研究で示されている」
胃腸方面に不安を抱える筆者は、このハーブティーも食後によく飲んでいる。消化を助けるだけではなく、清涼感のある爽やかな味と香りで気分もすっきりする。また他のハーブとのブレンドしやすく、おいしくなる。
前掲同書には、ティーの入れ方が以下のように説明されている。「乾燥したペパーミントの葉小さじ1、あるいは生の葉6~8枚に沸騰した熱湯カップ1を注ぐ。10分間浸出させてから濾して冷ます。1日2~3回、食後に飲む」。
また、ペパーミントをベランダで育ててもいる。そちらのペパーミントの様子についてはまたあらためて報告したい。
《参照/引用文献》
● 『メディカルハーブ事典』日本語版監修・日本メディカルハーブ協会(日経ナショナル ジオグラフィック社、2014年)
● 『ハーブの図鑑―見て、読んで育てて使いきる』萩尾エリ子(池田書店、1999年)
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