「奥播磨 山廃純米 兵庫夢錦五拾五 生 H26BY」は、芹が谷にある秋元商店で購入。

基本的な情報をまとめておくと(ラベルや醸造元・下村酒造店の商品説明を参照)、醸造元:株式会社下村酒造店/醸造元所在地:兵庫県姫路市安富町/原材料名:米(兵庫夢錦100%使用、兵庫県産)、米麹(兵庫夢錦100%使用:兵庫県産米)/精米歩合:55%/使用酵母:協会7号/アルコール分:17度以上18度未満/製造年月:2.1。
この奥播磨は、「兵庫の地酒、奥播磨 山廃純米 兵庫夢錦五拾五 生 H26BYの熱燗で塩麹を使った大根の醤油漬けや鶏手羽先の醤油煮込みをいただく」のときに抜栓してから常温保存で2年10か月強というところ。すごく久しぶりに出してみた。

前日につくったくろだいのあらのトマトスープの残りを冷蔵庫から出したら、煮こごりになっていた。味見したらけっこういい感じなので、そのまま食べてみようかとも思ったが、賛同を得られなかったのでレンジで温める。

奥播磨の夢錦、すごく久しぶりに開けるので、まずは常温でお味見。これがちょっと声が出そうなくらいおいしかった。まろやかで凝縮感のあるうまみが広がり、スッと切れていく。最近、少しずつ実感しつつあるが、酒の熟成にはバイオリズムがあって、うまみが全開のいいときと、次のレベルへの過渡期がある。この奥播磨はそのいい時期にあたったと思う。

久しぶりに酒粕ペーストをつくり(「万能酒粕ペーストを使って、キャベツとお揚げのクリーミー酒粕炒め、春雨と厚揚げのトマトクリーム炒め、切り干しときゅうりの酒粕納豆和え、かぼちゃのクミンクリーム煮などをつくる」)、そのペーストに漬けておいたいなだの切り身を焼いたもの。

奥播磨の夢錦の熱燗で。常温で味見して声が出そうなくらいうまかったらもう燗は最高。声が出るといえば、ずいぶん昔の記事「石川の地酒、農口尚彦研究所 山廃純米酒 無濾過生原酒 2017の熱燗で加賀太きゅうりとめじなのきぬた巻き、ミートソース炒め、治部煮をいただく」で、「飲んでみて思わず「オーーー」と声が出てしまった」と書いたことがあったが、今から振り返るとあれは熟成のバイオリズムのいい時期に当たったのかと思う。その後はもったいなくて出していない。
[※多忙で中断していたブログを再開するためのウォーミングアップしていたはずが、また大きな仕事が入って中断し、あらためてウォーミングアップ中。しばらくは空白の時期の作業や記録や記憶の整理になり、再開までには時間がかかりそうです]
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