わが家では4種類のワイルド・ストロベリーを同時に育て始めたが(「フレーズ・デ・ボアなど4種のワイルドストロベリーを育てる」)、年を追うごとに唯一白実のワイルドストロベリーだけが優勢になっていった。それでも「4種のワイルドストロベリーのなかでなぜか白実ばかりが目立っていたが、やっと赤実も味わえるようになった」で書いたように、以前は赤実も収穫できたが、完全に駆逐されてしまったようだ。
これが今年(2020)最後のワイルドストロベリーの収穫。わが家で育てていた4種のなかでは、白実が繁殖力が抜きんでていたようだ。
ところで、ワイルドストロベリーは実だけでなく葉も利用できるのに、これまで活用していなかった。萩尾エリ子の『ハーブの図鑑―見て、読んで育てて使いきる』では、以下のように説明されている。
「葉のティーは、収れん、利尿、強壮作用があり、食欲増進、下痢、リューマチ、痛風、などに効果があります。実はビタミンC、鉄分などが豊富に含まれているので、貧血に効果があり、腎臓、肝臓を強化します」
葉がパリパリになったら乾燥剤とともにジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫で保存する。市販のものをネットでチェックすると、もう少し茶色くなっているように見えるが、袋に入れるときに簡単に崩れていくくらい乾燥していたので問題はないかと思う。
熱湯を注いで5、6分蒸らしていれたワイルドストロベリーのハーブティー。佐々木薫『ハーブティー事典-108種の効能から味・香り、利用法まで解説!』には、ワイルドストロベリーのハーブティーの香りと味について「草木の香りと、番茶に似た味」と書かれている。確かに草木の香りはするが、番茶はあまり連想しなかった。次は、ミントかなにかとのブレンドを試してみたい。
《参照/引用文献》
● 『ハーブの図鑑―見て、読んで育てて使いきる』萩尾エリ子(池田書店、1999年)
● 『ハーブティー事典-108種の効能から味・香り、利用法まで解説!』佐々木薫(池田書店、2007年)