「ハーブティー・ファイル(シングル) No.1 : ジャーマンカモミール」で、ドライのジャーマンカモミールのティーを紹介したときに、秋蒔きで種から育ててもいると書いた。だいぶ時間がたってしまったが、それがどうなっているかをご報告したい。
← こちらが庭のプランターで育てているジャーマンカモミール。
秋にジャーマンカモミールの非常に細かい種を4つの小さな鉢に蒔いたら、たくさん発芽し、瞬く間に鉢が一杯になった。本来ならそこで間引くところだが、花をたくさん収穫したいので、絡み合う葉や根を選り分け、かなりの量を植え替えた。カモミールはすごく丈夫で、植え替えのときに少しくらい根が傷んでもダメにならない。
← こちらは鉢に植えたジャーマンカモミール。プランター以外に鉢が10個ある。
ジャーマンカモミールは冬の寒い間は水平方向にゆっくり成長していたが、暖かくなったら途端に垂直方向にぐんぐん茎を伸ばしだした。
← こちらが地植えにしたジャーマンカモミール。数本が集まっているように見えるだろうが、実はこれ1本が巨大化したもの。大きく育てばそれだけたくさん花をつけるので、地植えのものからはたくさん収穫できそうだ。
花が咲き出したら、収穫して、フレッシュのハーブティーを味わうことにしたい。前にも書いたとは思うが、ジャーマンカモミールの効能を『メディカルハーブ事典』から引用しておきたい。
「カモミールは昔から消化器系を調整し、気分を安定させる貴重なハーブとして用いられてきた。1970年代には、胃腸粘膜(内層)を整え、保護する効果があることが研究者から相次いで示された。ドイツの保健当局も、カモミールの内服が消化器系のけいれんや炎症に効果があると認めている」
《引用文献》
● 『メディカルハーブ事典』日本語版監修・日本メディカルハーブ協会(日経ナショナル ジオグラフィック社、2014年)
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