2018年春 札所と陶器と酒蔵を巡る益子散歩 その二:第101回益子陶器市~1937年創業 外池酒造店の酒蔵見学

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(「2018年春 札所と陶器と酒蔵を巡る益子散歩 その一:真岡鐵道・益子駅から坂東三十三観音 第20番札所 獨鈷山普門院西明寺へ」のつづき)

店が並ぶ城内坂通り

西明寺から城内坂交差点まで来た道を戻り、交差点から城内坂通りに入ると、道の両側に陶器市の店が並んでいる。

まずは通りにある「手打ちそば うえの」で腹ごしらえをし、それからぶらぶらと歩き回る。

城内坂通りのテントの店

テントの店を出たり入ったりするうちに、「その一」の記事の冒頭で触れた大鉢を、この城内坂通りで買ったことを思い出した。それらの大鉢は、通りに面した石段のようなスペースに無造作に並べられていた。だが今回は、石段にはなにも置かれていなかった。

大誠窯の登り窯

大誠窯の店舗や工房に隣接する登り窯を見学。

益子焼窯元共販センターの近くに並べられたたぬきたち

その後、益子焼窯元共販センターやよこみち作家テント、益子陶芸美術館の周辺などを歩き回る。

今回はなにかいい酒器があればとも思っていたが、これというものが見つからなかった。皿や鉢は、共販センターのテントややまに大塚などで、6点ほど購入した。どんな器かは、いずれ料理を盛った画像を出すので、そのときに触れることにしたい。

そして、今回の旅では、札所と陶器市のほかに、もうひとつ行きたい場所があった。それが、益子の酒蔵 外池酒造店だ。残念ながらこの蔵の酒は飲んだことがないが、見学もできるようなので、雰囲気を味わうだけでも悪くないのではないかと思った。蔵は、益子駅をはさんで陶器市の会場とは反対側にあるので、それなりに歩かなければならないが、行ってみることにする。

畑の向こうに外池酒造店の建物が見えてくる

益子駅の近くの踏切をわたり、小貝川をわたって、さらに道を進んでいくと、畑の向こうに外池酒造店の建物が見えてくる。

酒蔵見学の案内にしたがって進む

外池酒造店の門をくぐると、正面に「酒蔵見学 ご自由にどうぞ」という案内が目に入るので、その矢印の方向に進んでいく。予約も不要の見学なので、もちろん酒造りの現場が見られるわけではない。

昔使われていた道具と酒造りの過程の説明

建物のなかに入ると、そこには昔使われていた機具や道具が展示され、「精米」→「洗米・浸漬」→「蒸し・放冷」→「製麹・酒母」→「上層・滓引き・ろ過」→「火入れ・貯蔵熟成」という酒造りの過程が説明されている。

杜氏の流派と分布の説明

こちらは「杜氏の流派と分布」の説明。

お酒の神様 松尾大社

筆者が最も興味深く読んだのがこの「お酒の神様 松尾大社」についての説明。

「(前略)『松尾様』は“日本酒醸造の祖神”として全国の酒造蔵より崇敬を受けている京都嵐山に鎮座する『松尾大社』の尊称で、平安期に大陸より持ち込んだ新しい醸造技術を以って現代の清酒醸造の基礎を確立した秦氏の氏神を、太秦『大酒神社』より摂社として奉祀したことにより、本来の御祭神である“大山咋神”(おおやまくいのかみ)と呼ばれる農耕信仰の守護神や、宗像三女神の一人である“市寸島比売命”(いちきしまひめのみこと)と呼ばれる航海の女神と混同して蔵人が信仰したことから『松尾様』なる“酒の女神”となったと思われます。(後略)。」(説明板より抜粋)

日本酒の歴史をいろいろ調べてみたくなった。

売店やギャラリーカフェ「湧(わく)」が入っている建物

酒蔵の門をくぐってすぐ右手の建物には、売店やギャラリーカフェ「湧(わく)」が入っている。カフェでは、仕込み水が飲めたり、日本酒や焼酎の試飲ができる。

帰りも時間がかかるので、4時20分頃には蔵を出て益子駅に向かい、1時間に2本しかない電車に乗り込んだ。

帰りの電車から見た筑波山

帰りの電車からは筑波山がきれいに見えた。




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