(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります)
「ボデガス・ボコパ コンデ・デ・アリカンテ クリアンサ 2014」は、弘明寺商店街のほまれや酒舗で購入。
基本的な情報をまとめておくと、生産地:スペイン、バレンシア州アリカンテ/生産者:ボデガス・ボコパ(Bodegas Bocopa)/品種:テンプラニーリョ60%、モナストレル40%/熟成:アメリカン&フレンチオーク 12 カ月熟成/アルコール分:13度。
インポーターであるフィラディスの公式サイトは、内容が充実しているので必ずチェックするが、このワインについてはなぜか情報がなかった。同じ“コンデ・デ・アリカンテ”ブランドのカベルネやメルロは紹介されているのに、なぜなのだろう。ただ、少なくともこのブランドの共通点として、「コストパフォーマンスとクオリティの高い赤の産地として近年注目を集めるアリカンテの内陸のサブゾーンに所有する畑から」厳選されたぶどうで造られたワインであることはわかる。
アリカンテとボデガス・ボコパについて(Bodegas Bocopaの公式サイトより):アリカンテにおけるぶどう栽培とワイン造りの歴史は、紀元前6世紀までさかのぼれる。ベニマキアで発見された遺跡から見えてくる古代イベリア人の生活がそれを証明しているという。
ボデガス・ボコパは、そんなアリカンテの協同組合のグループが結束して自分たちの生産物の市場を開拓するために1987年に設立された。彼らは、メンバーの生産物の販路を広げるため、バルクで売るのをやめ、元詰めワインへの転換をはかり、インフラを整備するための投資を行い、質の高いワインを生み出すことに成功した。
▼ ボデガス・ボコパのプロモーション動画(英語)。現在では2000軒のワイン栽培家が加盟し、アリカンテで最大のワイン醸造グループになっている。歴史あるアリカンテ・ワインは、マゼランが世界一周を成し遂げた1500年代に、世界を旅した最初のワインになったという話なども紹介されている。
▼ アリカンテのぶどう畑は、地中海沿岸部と内陸部のふたつの大きく分けられ、“コンデ・デ・アリカンテ”ブランドは、雨が少なく乾いた気候の内陸部で栽培されたぶどうから造られている。
これは個人的な印象に過ぎないが、モナストレルは若いと荒々しいというか重いというか、それなりに熟成されていないときつい。以前飲んだモナストレル100%の「カーサ・デル・ロホ モナストレル 2007」は、オーク樽で12カ月、その後ボトルで12ヶ月の熟成を経ていた。このワインは、テンプラニーリョとのブレンドで、アメリカン&フレンチオーク 12 カ月熟成なので、もちろん荒々しいということはないが、最近の自分の好みからするとちょっと重い。
本日はすでに美味しそうな牡蠣を買ってしまっているので、さっぱりではなく、それなりにこってりした料理にする必要がある。
まずは、牡蠣の照り焼き風。田崎真也『安くて旨い! ワイン&簡単おつまみ (PHPビジュアル実用BOOKS)』に「カキの照り焼き風」として紹介されていた料理にならったもの。
材料は、生牡蠣、長ねぎ、小麦粉、サラダ油、バター、赤ワイン、醤油、みりん、おろしにんにく、五香粉など。確かにこの味つけなら、赤ワインに合うし、美味い。
もうひとつの牡蠣料理は、タアサイと牡蠣の炒め煮。『別冊家庭画報 やさしい中国料理』(1985年刊のかなり古い本)で「タアサイとかきの炒め煮」として紹介されていた料理にならったもの。
材料は、生牡蠣、タアサイ、片栗粉、にんにく、酒、オイスターソース、スープ、油、塩、こしょうなど。
今回はほぼレシピ通りにつくったが、こちらもスパイスを工夫すれば、さらに赤ワインに合うような味になりそうな気がする。