岐阜の地酒、小左衛門 純米六割五分 播州山田錦と香川の地酒、悦凱陣 純米 花巻亀の尾 山廃無濾過生原酒であじの南蛮漬け、さんまの香草焼き、やりいかのファルシー オーブン焼きをいただく

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(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)

「小左衛門 純米六割五分 播州山田錦」は、磯子方面の散歩コースの近くに店をかまえる山本屋商店で、「悦凱陣 純米 花巻亀の尾 山廃無濾過生原酒 H29BY」は、芹が谷にある秋元商店で購入。

磯子の山本屋商店で購入した「小左衛門 純米六割五分 播州山田錦」のラベル「小左衛門 純米六割五分 播州山田錦」の裏ラベル

「小左衛門 純米六割五分 播州山田錦」の基本的な情報をまとめておくと、醸造元:中島醸造株式会社/醸造元所在地:岐阜県瑞浪市土岐町/原材料名:米(国産)・米麹(国産米)/原料米:兵庫県産山田錦100%使用/精米歩合:65%/使用酵母:協会7号/アルコール分:15.5%。

醸造元のコメント:(醸造元HPの商品説明より)「通称「赤ラベル」! 濃密な味わいです。パンチの利いたお酒ですが酸味があり後味キレのあるお酒に仕上がっています。ぬる燗でぜひ飲んでいただきたいお酒です。通年商品となっています」

(裏ラベルより):「お米の旨みが広がる食中酒。お燗などの温度により変わる表情や、お料理との相性で印象が変わるさまもお愉しみいただけましたら幸いです」

(同じく裏ラベルより)「数千万年もの時の結晶、独特の軟水と寄り添うように、幾数重にも手作業の工程と時間を重ね、適度に熟成をさせております」

この山田錦はこの日に開栓。

芹が谷の秋元商店で購入した「悦凱陣 純米 花巻亀の尾 山廃無濾過生原酒 H29BY」のラベル

「悦凱陣 純米 花巻亀の尾 山廃無濾過生原酒 H29BY」の基本的な情報をまとめておくと(ラベルなど参照)、醸造元:有限会社丸尾本店/醸造元所在地:香川県仲多度郡琴平町/原材料名:米・米麹/原料米:岩手県産亀の尾100%/精米歩合:70%/使用酵母:熊本9号/仕込総米:1000kg/日本酒度:+7/酸度:2.1/アミノ酸度:1.0/アルコール分:18度以上19度未満/醪日数:30日/醸造年度/平成29酒造年度仕込第15~16号/製造年月:30.09。

この花巻亀の尾は、「香川の地酒、悦凱陣 山廃純米 無濾過生 花巻亀の尾の燗でチキン南蛮やチキンソテー トマトソースをいただく」のときに開栓してから常温保存で約1か月というところ。

小左衛門ははじめて。山本屋商店の若旦那によれば、この酒を醸す中島醸造株式会社は、「精米時のもみ殻や削りカス・酒粕などを混ぜた、新たな米作りの堆肥を地元でつくりあげたり、酒母づくりをステンレスから木桶にしてみようとされている」とのこと。小左衛門のラインナップのなかでもこの「純米六割五分 播州山田錦」は濃醇ということで購入。中島醸造は1702年(元祿15年)創業。仕込み水は屏風山の伏流水。裏ラベルには独特の軟水とある。


アジの南蛮漬け

この日の料理はまず、前日(「愛知の地酒、長珍 純米 五百万石60 無濾過生原酒の燗であじの南蛮漬けやあじフライをいただく」)の残りの小あじの南蛮漬け。開栓したばかりの小左衛門の燗で。前日の長珍のフレッシュな酸とは違い、こちらは少し熟成しているので、同じ南蛮漬けでも味わいが変わる。この「六割五分 播州山田錦」の無濾過生酒もいずれ飲んでみたいと思う。そちらはアルコール分が18.5%になる。山本屋商店にはいまのところ入ってこないが、近いところでは、伊勢佐木町にある徳丸商店が扱っているようだ。

さんまの香草焼きさんまの香草焼きは、「さんまの香草焼き|お酒にピッタリ!おすすめレシピ|サッポロビール」をヒントにした。材料は、サンマ、ハーブソルト、パン粉、オリーブオイル、アスパラガス、いただきものの「くるみのジェノベーゼソース」(ままらいふ)など。こちらは凱陣の花巻亀の尾の燗で。

ヤリイカのファルシー オーブン焼き

やりいかのファルシー オーブン焼き。吉田勝昭『地中海料理 暮しの設計145号』に「ヤリイカのファルシー オーブン焼き」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、ヤリイカ、玉ねぎ、バジル、にんにく、刻みパセリ、パン粉、パルメザンチーズ、オリーブオイル、玉子、白ワイン、オレガノ、バター、ドゥミグラスソース、レモン汁、塩、こしょうなど。以前この料理をブルガリアワインでいただいたことがある(「ブルガリアワイン、ロゴダジ シャルドネ・ヴェルメンティーノでヤリイカのファルシーや鯛のオーブン焼きをいただく」)が、今回は凱陣の燗冷ましで。杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』には、「悦凱陣の燗冷ましは、究極の食中酒です」とある。とても柔らかいやりいかを美味しくいただいた。

《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)