レーズンにつづいて今度は冬場の常温でりんごから酵母を起こし、中種をつくり、それを使った生地でパンを焼いてみる

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近くの図書館で調べものをしているときに、『農家が教える続・発酵食の知恵―こうじ・酵母・乳酸菌・酢酸菌・納豆菌…』という本が目に入り、中身にざっと目を通していたら、りんご酵母の起こし方が紹介されていた。基本的にはレーズン酵母と変わらないようなので、レーズン(「今度はヨーグルトメーカーを使わず冬場の常温でレーズン酵母を起こし、生地に使ってカンパーニュ風やノルマーレなどのパンやピザを焼いてみる」)につづいて今度は冬場の常温でりんごから酵母を起こしてみることにした。

即やる気になったのは、りんご酵母の場合には、りんごの芯と皮だけでできるから。りんごの皮は気持ち厚めにむくものの、普段は捨ててしまう部分が材料になるわけだ。

煮沸消毒した容器にりんごの皮と芯、水、きび糖を入れる

煮沸消毒した容器にりんごの皮と芯、水、きび糖を入れる。常温で放置し、ときどき蓋をあけて、容器をゆすってできるだけ底のほうまで空気に触れさせる。あとでりんごをもう1個食べたら、その皮と芯も加える。

仕込んでから9日目のりんご酵母エキス

仕込んでから9日目のりんご酵母エキス。泡が出てきている。

仕込んでから12日目のりんご酵母エキス

仕込んでから12日目のりんご酵母エキス。エキスが濁ってきた。あとは底に滓がたまるのを待つだけ。

りんご酵母エキスを使って中種つくり

滓がたまったところで中種つくりに着手。作業はレーズン酵母と同じ(「ヨーグルトメーカーでつくったレーズン酵母で中種をつくり、その中種を使って生地をつくり、パンを焼いてみる」)。

写真は中種つくりの第二段階。強力粉と浄水を継ぎ足し、よく混ぜたところ。さすがに常温だと時間がかかるので「クビンス ヨーグルト&チーズメーカー KGY-713SM KGY-713SM」を利用。

ヨーグルトメーカーで2倍以上に育ったりんご酵母の中種

気づいたら2倍以上になっていた。これにまた強力粉と浄水を継ぎ足し、2、3倍に育ったら中種の完成。

りんご酵母の中種を使った生地でつくった白いパン、ノルマーレ

完成した中種を使った生地でつくった白いパン、ノルマーレ。谷本英雄『イタリアの味 (暮しの設計 NO. 217)』に「ノルマーレ」として紹介されているパンにならったもの。ドライイーストを使うレシピを勝手にアレンジしているので、本来のものとは違うパンになっているかもしれないが、前回レーズン酵母でつくったノルマーレが不思議なかたちになったのと比べると、いい感じに仕上がったと思う。





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