いまの家に引っ越してきたとき、庭には大きなビワの木があった。その枝葉は伸び放題で密集し、日が当たらないところには、なにかの虫のせいではないかと思われる粘液がついたりしていた。
そこで、とにかく樹高をおさえることと風通しをよくすることだけを考えて、枝を刈り込んでいった。その後も、時期のことはあまり考えず、枝が伸びすぎたときに剪定をしていた。
最初に剪定をした翌年(2年前)の春には、実がなることはなかった。昨年は遅ればせながら実がなっているのに気づいた。ただし、せいぜいふた房程度で、大きな葉に隠れてなかなか気づかず、その間に熟してしまい鳥がついばんでいた。
では今年はというと、特になにもしていないのにたくさん実がなった。冬場に花が咲き出したときも、これまでビワを栽培したことがなかったのでなにもしなかった。
花の時点でいくらか摘み取っておけば、もっと立派なビワになったのだろうが、それはいたしかたない。
昨年のように鳥などに狙われる前にと思い、色づいたものを収穫することに。左の写真が収穫したビワ。しっかり手入れしていたわけではないので、味のほうはあまり期待していなかったが、食べてみると意外に甘くていける。
ビワは追熟しない果物で、そのままでは保存できないようなので、ジャムにすることに。材料は、ビワ、砂糖、レモン汁。小ぶりのビワなので、種のまわりの薄皮をはがすのに手間取ったが、なんとかできあがり、煮沸消毒したジャム瓶に入れて終了。
翌日、バケットやクリームチーズにのせて食べてみたが、フレッシュな果実味があり、予想以上に美味しかった。
まだあと2回くらい収穫できそうなので、ジャムにしてため込もうと思っている。