「冨玲 特別純米 阿波山田錦 H21BY」は、菅田町のちょっと行きにくいところにある酒の旭屋で購入。
基本的な情報をまとめておくと(ラベルなど参照)、醸造元:梅津酒造有限会社/醸造元所在地:鳥取県東伯郡北栄町大谷/原材料名:米(国産)、米麹(国産米)/原料米:阿波山田錦100%/精米歩合:60%/酛:速醸酛/日本酒度:+9.5/酸度:1.5/アルコール分:15度以上16度未満/醸造年度:平成21年/製造(瓶詰)年月:R1.5。
酒の旭屋のコメント:「熟成の琥珀色 深みがあってまろやか。旨み豊かな味わいは お燗で更に広がります」
この冨玲は、「鳥取の地酒、冨玲 特別純米 阿波山田錦 H21BYの燗であいなめの刺身と湯引き、ほうぼうのりゅうきゅう(だし麹和え)とから揚げをいただく」のときに抜栓してから常温保存でほぼ10か月と10日ほど。
冨玲の熱燗で。前日の記事「鳥取の地酒、日置桜 生酛玉栄 純米酒 H28BYの飛び切り燗でほうぼうの炙り刺身、木の芽焼き、あら汁、タラの芽の天ぷらをいただく+「おいしい温度」について」で引用した日置桜|山根酒造場のサイトのトットリ発酵通信には、「山陰は純米燗酒のメッカ」という言葉があった。前日の日置桜とこの日の冨玲は、山陰の純米燗酒のリレーといえる。ともに鳥取の蔵である山根酒造場と梅津酒造は、マップで見ると30kmくらいしか離れていない。日本海に沿って走る国道でほとんどつながっているように見える。
そして梅津酒造のサイトの「日本酒」のページにも以下のようなメッセージがある。
「燗酒のすすめ
日本酒の旨みの成分の中には、温度が上がることによって花開くものがあります。しっかりした造りで熟成された純米酒なら燗酒にすると、豊かな香りやコクが立ち料理を引き立てる食中酒になります。『酒は純米、燗ならなお良し』と言われる所以です」
この冨玲はH21BYなので、前日の日置桜よりもさらに濃く染まっていて、もちろん熟の旨みが広がるが、速醸ということもあるのか軽やかで、すっきり飲める。
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