石川の地酒、宗玄 純米 八反錦 無濾過生原酒 R4BYの上燗でひめだい(姫鯛)のかぶとの酒塩煮やあらの塩焼き、いさきのあら煮をいただく+海の精 ほししおのこと

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「宗玄 純米 八反錦 無濾過生原酒 R4BY」は、芹が谷にある秋元商店で購入。

芹が谷の秋元商店で購入した「宗玄 純米 八反錦 無濾過生原酒 R4BY」のラベル「宗玄 純米 八反錦 無濾過生原酒 R4BY」の裏ラベル

基本的な情報をまとめておくと(ラベルなどを参照)、醸造元:宗玄酒造株式会社/醸造元所在地:石川県珠洲市宝立町宗玄/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:広島県産八反錦100%使用/精米歩合:55%/使用酵母:金沢酵母/アルコール分:17度/製造年月:23.3/おすすめの飲み方:冷やして◎、常温○、お燗◎。

醸造元のコメント(裏ラベルより):「能登杜氏が、北陸能登の寒夜において、最高の醸造技術を傾注し、精魂こめて醸しあげた酒です」

宗玄酒造は、寒流と暖流が交わって、年間を通して様々な魚介類が獲れる能登半島の先端、珠洲市にある。魚介の料理に合う宗玄の八反錦や山田錦、復活した雄町などは常備しておきたいと思っている。この宗玄 八反錦 R4BYは、「石川の地酒、宗玄 純米 八反錦 無濾過生原酒 R4BYの常温でしおふき貝とブロッコリーの酒蒸し、小松菜と油揚げの酒粕炒め、真鯛の炙り、セビーチェ、かぶと煮をいただく」のときに抜栓してから常温保存で3か月と2週間強というところ。その前に飲んでいた八反錦はR1BYだった(まだ飲み切らずに常温で保存してあるが)。

ライフ・ビエラ蒔田店で購入したひめだい(姫鯛)/おごだいといさき

この日の食材は、ライフ・ビエラ蒔田店で購入したひめだいといさき。ひめだい(姫鯛)/おごだいは、あまり見たことがなく、一尾しかなかったので購入。かなりの数の魚がカバーされている西潟正人著『改訂版 日本産 魚料理大全』でも、小さな写真が一枚だけで、以下のような説明がそえられている。「ヒメダイは相模湾では30cmほどだが、小笠原諸島では50cmを超える。美味しい魚だ」

わが家では、魚をさばいた日はほとんど、頭やあらがごちそうになる。

ひめだいのかぶとの酒塩煮

ひめだいのかぶとの酒塩煮。淡白な白身のようなので、醤油やみりんでかぶと煮にするのではなく、酒塩煮にした。料理酒は、澤屋まつもと厨酒。

使った塩は、清水みのり著『調味料を変えるだけ! 身体が喜ぶ発酵調味料メソッド』で紹介されていた海の精 ほししお。商品説明(パッケージより):素材に“甘み”と“旨み”をのせるお塩です。「海の精ほししお」は、独自製法の天日海塩。天日だけで結晶させた塩は、雨や湿気の多い日本にはありませんでしたが、独自の製法によって、1977年に誕生しました。海外の大量生産された天日塩とは成分が異なり、味もまろやかです。
生命維持に欠かせないマグネシウム、カルシウム、カリウムといった少量微量の成分が含まれています。

塩と料理酒と水だけで調理するので、この甘みと旨みのある塩を使うとやはりおいしい。

ひめだいのあらの塩焼き

ひめだいのあらの塩焼き。あらも全部、酒塩煮にしてしまうのは面白くないし、塩焼きも食べたかったので、あらの一部を塩焼きにした。海の精 ほししおをふって一時間ほどおき、グリルである程度火が通ったところで、厨酒を少しだけふりかけて仕上げた。

いさきのあら炊き

いさきのあら煮。醤油は吉野杉樽天然醸造醬油(開栓後冷蔵保存で17日目、1か月で使い切るのが理想)、みりんは三州三河みりん、砂糖は喜界島さとうきび粗糖、料理酒は澤屋まつもと厨酒。いま使っている吉野杉樽天然醸造醬油も井上古式じょうゆも、これまでの醤油よりも気持ち少なめで味がきまる。

宗玄・八反錦の上燗で、ひめだいのかぶとの塩酒煮やあらの塩焼き、いさきのあら炊きをいただく

魚介によく合う宗玄 八反錦の上燗で。料理と並行して燗をつけていると、上燗や熱燗といってもいつも同じになるわけではない。ムラがある。ということはとんでもなくハマることもある。この日は一口目から、ふくらみが絶品だった。燗付け師はきっと常にこういうレベルなのだろう。

《参照/引用文献》
● 『改訂版 日本産 魚料理大全』西潟正人著(緑書房、2020年)





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