大阪の地酒、秋鹿 純米無濾過生原酒の燗で玉ねぎと豚肉の煮もの(中華)をいただく

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(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)

「秋鹿 純米無濾過生原酒 H28BY」は、芹が谷にある秋元商店で購入。

芹が谷の秋元商店で購入した「秋鹿 無濾過生純米原酒」のラベル「秋鹿 無濾過生純米原酒」のラベル側面

基本的な情報をまとめておくと(ラベルを参照)、醸造元:秋鹿酒造有限会社/醸造元所在地:大阪府豊能郡能勢町/原材料名:米(国産)・米麹(国産米)/原料米:山田錦100%/精米歩合:70%/酵母:901号酵母/アルコール分:17度/日本酒度:+7/酸度:2.4/アミノ酸度:1.8/製造年月:30.1

秋鹿酒造は、明治19年(1886)創業。秋元商店のご主人から山のなかにある蔵だと伺った。秋鹿酒造のfacebookには、山々に囲まれた田んぼの写真が公開されている。

この頃に見つけて、参考書にするようになった杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』には、秋鹿のことが以下のように紹介されている。

「蔵があるのは、前は田畑で後ろが山という大阪とは思えないほど自然が豊かなところです。ここには、古くから親しまれている能勢の名水があります」

「秋鹿は主に自営田で米を栽培しています。将来的にはすべての酒を自営田の米で造ることを目指しています。蔵から少し行ったところに巨大な田んぼがあります。全部、堆肥や米ぬかなどを使った有機肥料です」

以前飲んだ「東一 山田錦純米酒」(「佐賀の地酒、東一 山田錦純米酒で塩漬け鶏の水炊きをいただく」)の五町田酒造も山田錦の自社栽培を行っていた。

秋元商店のご主人から、常温保存による熟成についていろいろ教えていただいてから、この店で購入する酒はだいたい、全部飲みきらずに、常温保存で置いてある。この秋鹿も少しだけ残してあったので、このメモを整理する前にちょっとだけ味わってみた。開栓後ほぼ11か月がたっているが、もっとたくさんとっておけばよかったと思うくらい美味しかった。

玉ねぎと豚肉の煮もの(中華)

本日の料理は、玉ねぎと豚肉の煮もの。『陳建民・洋子夫妻のおそうざい中国料理[暮しの設計128号]』に「玉ねぎと豚肉の煮もの」として紹介されている料理にならったもの。材料は、豚ロース(切り身)、玉ねぎ、スープ、しょうゆ、酒、砂糖、こしょう、水溶きかたくり粉、油など。玉ねぎから甘みがでてとても美味しい。

後に秋元商店のご主人から教えていただいて、参考書にするようになった古川修『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』には、「秋鹿 純米無濾過生原酒」と料理の相性について、以下のように綴られている。

「米造りからアミノ酸が出ないように配慮しているので、芳醇であるが雑味が少ない綺麗な味わいがまず感じられる。喉を通ると、高い酸味による切れあがりで、口のなかに爽やかさが残る。そのため、魚介類でも肉類でも、なんでもよく合うが、特に食べ物の脂を洗い流す爽快感があるので、和食はもちろんのこと、中華料理やイタリア料理にもいい相性を示す」

《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)
● 『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』古川修(光文社、2014年)




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