「マネンティ チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア 2015」は、(だいぶ前のことで記憶が少し曖昧だが)関内にあるイタリアワイン・食材専門店イル・カーリチェで購入。
基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルや2015 Manenti Cerasuolo di Vittoria | vivino、Manenti Cerasuolo di Vittoria DOCG 2016 | cara rutherfordなどを参照)、生産地:イタリア、シチリア、チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアDOCG/生産者:マネンティ(Manenti)/品種:ネロ・ダーヴォラ50%、フラッパート50%/アルコール度数:13%。
もうワインについていろいろ忘れかけているので、シチリアワインについて少しおさらい。マット・クレイマーの『イタリアワインがわかる』には、シチリアで栽培されているぶどう品種が以下のように説明されている。
「今日のシチリアに育つぶどうの八割は、以下の一〇種の土着品種が占めている。カタラット、フラッパート、グレカニコ、グリッロ、インツォリア、ネレッロ・マスカレーゼ、ネロ・ダヴォーラ、ネレッロ・カプッチョ、ペッリコーネ、ジビッボ。しかしこのほかに、二八種以上の土着品種が確認されている。さらにシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、シラーといった外国品種もある」
このチェラスオーロ・ディ・ヴィットリアは、その主要な土着10品種のうちの2種、ネロ・ダーヴォラとフラッパートのブレンド。
▼ ワイナリー、マネンティ(Manenti)は、マリータとグリエルモ・マネンティによって2006年に設立された。シチリア島南東部、ラグーザ県ヴィットリアの歴史地区にある。
料理に行く前に発酵にまつわるこの日の作業のこと。
先に記事にまとめてしまったが(「横須賀の大型農産物直売所「すかなごっそ」で見つけた赤大根をザワークラウトと同じ方法で発酵させ保存する+ザワークラウトと発酵赤大根の日持ちの比較」)、「すかなごっそ」で買ってきた赤大根を仕込んだのがこの日のこと。
発酵とは関係ないが、びわの話を。「香川の地酒、悦凱陣 山廃純米 無濾過生 赤磐雄町 H29BYの熱燗でにんじんのサブジ、いとよりのココナッツカレー、クミンとカレンズのカンパーニュをいただく+びわの酵母起こし」で書いたように、今年は庭のびわの木に実がたくさんなったものの、ハクビシンに食べられていた。ところがその後、木を剪定したら、様子が違うので警戒したのかあまり見かけなくなった。
でもまたいつ戻ってくるかわからないので、本当はもう少し待ちたいところだったが早めに最初の収穫をし、2年前と同じように(「庭のビワの木にたくさん実がなったので、収穫してビワジャムをつくってみた」)ジャムをつくった。
ではこの日の料理へ。
自家製発酵ピクルス、きゃべつとパープルスティック(紫にんじん)を混ぜて発酵させたミックス・ザワークラウト(「横須賀の大型農産物直売所「すかなごっそ」で購入した新鮮キャベツとパープルスティックを混ぜて発酵させるザワークラウトをつくったら、これがおいしかった」)、チーズの盛り合わせ。
前日(「ポルトガル(アレンテージョ)ワイン、アート・テッラ オーガニック 2015で豚ばら肉とザワークラウトのトマト煮込み、ミートソースのグラタンをいただく+発酵にまつわる日々の作業」)の残りの豚ばら肉と自家製ザワークラウトのトマト煮込み。
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア 2015も、前日のアート・テッラ 2015と同じように、ワインから日本酒に移行する前に購入し、セラーに入れっぱなしにしていたワインの1本。アート・テッラはいくらかアルコール感が強い気がして、長く置いておいたせいかとも思ったが、こちらは特に問題なし。フレッシュな酸と軽やかさがあり、おいしかった。
《参照/引用文献》
● 『イタリアワインがわかる』マット・クレイマー、阿部秀司訳(白水社、2009年)
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