鳥取の地酒、諏訪泉 田中農場 純米吟醸 強力 生原酒 R3BYの熱燗でぶりかま大根、まだいのかぶと煮、雑煮をいただく

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「諏訪泉 田中農場 純米吟醸 強力 生原酒 R3BY」は、菅田町のちょっと行きにくいところにある酒の旭屋で購入。

菅田町にある酒の旭屋で購入した「諏訪泉 田中農場 純米吟醸 強力 生原酒 R3BY」のラベル「諏訪泉 田中農場 純米吟醸 強力 生原酒 R3BY」の裏ラベル

基本的な情報をまとめておくと(ラベルなど参照)、醸造元:諏訪酒造株式会社/醸造元所在地:鳥取県八頭郡智頭町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:田中農場産強力100%使用/精米歩合:55%/使用酵母:9号酵母/日本酒度:+7.7/酸度:1.6/アルコール分:19度/製造年月:2022.03。

酒の旭屋のコメント:「お米を感じるふくよかな香り 程よい甘味 酸 渋み。フレッシュで旨みタップリ 厚みがあって味わいしっかり」

「諏訪泉 田中農場」といえば、ブログの初期の記事「鳥取の地酒、田中農場 七割生原酒の熱燗で牛ももステーキをいただく」で、古川修『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』から、「諏訪酒造のある智頭町から十数キロ離れた鳥取県の八頭町で、百ヘクタールの農地を耕す田中農場の山田錦を原料米とした純米酒」という記述を引用したように、山田錦がすぐに思い浮かんでくる。わが家ではこれまで、その山田錦の7割や55%の生原酒や火入れを味わってきたが、新しい試みとして強力が登場した。

その出発点はどうやら、以下の記事「諏訪泉+田中農場で鳥取県だけの強力米の二夏越え18か月熟成酒を製造する|makuake.com」で紹介されているプロジェクトのようだ。そのなかに、強力米の復習になる記述があるので、引用しておきたい。

「実は「強力」は、昭和の始めまで広く鳥取県内で作付けされておりましたが、稲の丈が高く、近代農法にあわないことから姿を消した品種でした。
 しかし、年配の杜氏さんたちの「強力米で作った吟醸は良い酒だった」との言葉から、地元鳥取の蔵元さんが苦労して強力米の種子を探して復活させた歴史があります。
 現在では、農家さんと蔵元で作る「強力を育む会」が種子の管理、配布を行っており鳥取県だけの酒米を守っています」

たとえば、山根酒造場の日置桜鍛造シリーズは、鳥取県八頭町『内田百種園』の自然農法で栽培される強力(「鳥取の地酒、日置桜 鍛造生酛 強力 H27BYの熱燗ではかた一番どりを使った水炊きをいただく」)を原料米にし、太田酒造場の辨天娘は地元・若桜町産の強力を原料米にし、裏ラベルには酒米生産者の名前と生産地が明記されている(「鳥取の地酒、辨天娘 純米酒 若桜町産強力 19番娘 H29BYの飛び切り燗でさわらの木の芽焼きやどんこの煮つけをいただく」)。そこに田中農場産の強力を原料米にした諏訪泉 田中農場 強力が加わると、飲み比べる楽しみが広がりそうだ。この田中農場 強力はこの日に抜栓。

この日の食材は、(写真を撮らなかったが)川崎幸市場(「川崎幸市場(南部市場)で月に一度催される「いちばいち」に行き、水産仲卸売場でかさごとほうぼうを買ってくる」)の「いちばいち」で購入したぶりかまとまだいの頭。

川崎幸市場で購入したぶりかまを使ったぶりかま大根

ぶりかま大根。

川崎幸市場で購入したまだいの頭を使ったかぶと煮

まだいのかぶと煮。

田中農場の強力の熱燗でぶりかま大根やまだいのかぶと煮をいただく

田中農場 強力の熱燗で。抜栓したてでも凝縮感が伝わり、濃くて、キレもあっておいしかった。諏訪酒造や太田酒造場は内陸に位置している蔵なので、セオリーからいければ山のもの、畑のものなのだろうが、わが家の食材は圧倒的に海のものなので、気にしなくなってきた。

雑煮もいただいた

雑煮もいただいた。

[※多忙で中断していたブログを再開するためのウォーミングアップしていたはずが、また大きな仕事が入って中断し、あらためてウォーミングアップ中。しばらくは空白の時期の作業や記録や記憶の整理になり、再開までには時間がかかりそうです]





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