(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)
「小笹屋竹鶴番外編 純米原酒 中生新千本 H28BY」は、小田急線・本厚木駅から徒歩約7分のところにある寿屋酒店で購入。
基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:竹鶴酒造株式会社/醸造元所在地:広島県竹原市本町/原材料名:米・米麹/原料米:中生新千本(広島県産)100%/精米歩合:65%/使用酵母:協会601号/アルコール分:19%/醸造年度:2016(平成28)酒造年度/製造年月:2018.8。
小笹屋竹鶴の裏ラベルには、杜氏として石川達也の名前が刻まれているが、この番外編は、頭の藤原泰正が仕込みをまかされた酒で、裏ラベルには頭の顔写真とともに言葉が刻まれている。
「蔵人となりはじめてこの仕込みをまかされました。緊張感と新鮮さの中で酒造りと向き合える貴重な時間でした。『伝統に学び、先人の知恵を活かす』との精神に徹して全力で挑んだ、私の初仕込みです。ぜひご賞味ください」
以前、睡龍の最初の記事を書いたときに(「奈良の地酒、睡龍 生酛純米 H19BYの熱燗でさんまのオイル漬け、さばのみそ煮、かきの土手鍋をいただく」)、それを購入した寿屋酒店のサイトの商品説明が勉強になると書いたが、この小笹屋竹鶴も同じ店で買ったものなので、その商品説明を引用しておきたい。
「綺麗さと旨味の融合
明るいゴールドカラー、香りはメープルシロップ、ハチミツ、多少の燻製。はつらつとした若さと透明感のある味わいのままグッと迫りキリッと締まります。ギシッとした渋さがありますが、しっかりと発酵した証でしょう。飲みづらさは無く幸福感のある豊かな風味がいつまでも口中に余韻として漂います。加水したバーボンバレルのモルト?と表現したら失礼でした?いい感じです」
小笹屋竹鶴は、大和雄町と宿根雄町をまだ飲み切らずに保存している。このシリーズは、とりあえずイタリアンと合わせてみたくなる。
この日の料理は、吉田町の鶏肉専門店梅やで買ってきた大山どりのむねとももを使った若鶏の煮こみ 猟師風。吉田勝昭『地中海料理 暮しの設計145号』に「若鶏の煮こみ 猟師風」として紹介されていた料理にならったもの(材料が微妙に違うが、基本的には前によくつくっていたチキン・カチャトーラと同じ料理)。材料は、鶏肉、小麦粉、サラダオイル、セージ、ローズマリー、にんにく、刻みパセリ、白ワイン、フォンドヴォー(フレークを使用)、トマト、マッシュルーム、レモン汁、バター、付け合わせのマッシュポテト、塩、こしょうなど。小笹屋竹鶴番外編の熱燗で。番外編もイタリアンによく合う。