乾燥豆の備蓄を念頭に置いた豆料理レッスンのきっかけは、「アーミッシュが備蓄している賞味期限のない食品20選」という動画。20種類の食品のなかで、乾燥豆は生蜂蜜に次ぐ第2位で、「アーミッシュの自給自足の礎」と表現されている。
前回はメキシコ南部、オアハカ地方の料理というレンテハス・コン・フルタス(パイナップルやバナナも入ったレンズ豆の煮込み)をつくった。今回は赤いんげん豆。

amazonで購入した赤いんげん豆(レッドキドニービーンズ)。原産国名:アメリカ/内容量:1㎏/販売者:合同会社Cey Rangeインターナショナル/賞味期限:2027.03.25/栄養成分表示(100g当たり目安です)エネルギー280kcal・炭水化物56.4g・たんぱく質22.1g・食物繊維19.6g・脂質2.5g/価格:1290円(税込)。

豆料理の参考書は前回と同じ、『世界の豆料理 中東、アフリカ、米大陸、ヨーロッパ、アジアの郷土色あふれる120のレシピ』(誠文堂新光社、2016年)。世界を5つのパート、中東(レバノン/トルコ/イラン)、アフリカ(エジプト/モロッコ/西・中部アフリカ)、米大陸(メキシコ/ペルー/ブラジル/アメリカ合衆国)、ヨーロッパ(スペイン/ポルトガル/イタリア/フランス/ハンガリー)、アジア(インド/ミャンマー/中国)に分けて、様々な豆料理を紹介している。
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● 『世界の豆料理 中東、アフリカ、米大陸、ヨーロッパ、アジアの郷土色あふれる120のレシピ』
今回選んだのは、コンゴ(旧ザイール)の家庭料理で、いんげん豆とさつまいもとプランテンなどを煮込んだビトト(Bitoto)。

こちらが完成したビトト。材料は、レッドキドニービーンズ(乾燥)、さつまいも、プランテン(調理用青バナナ)、玉ねぎ、トマト、にんにく、ちょうが、ベジキューブ、チリパウダー、塩など。プランテンについては、伊勢佐木町裏通りにあるアジア食材店東京ローズで購入したフィリピン産のサババナナ(調理用青バナナ)で代用。
赤いんげん豆、さつまいも、サババナナ、それぞれに食感は違うがホクホクしていて、腹にたまる。
ということで、またつくるときのために、他のレシピと材料や料理術を比較・観察してみる。
この動画では、プランテン(青バナナには見えないが、タイトルにはプランテンとある)が主材料で、それになにか他の食材を合わせて煮込む料理という印象。ここでは、プランテンと魚を煮込んでいる。いんげん豆は入れない。味つけにピーナッツバターを使っている。
こちらも主材料はプランテンで、それをポークと煮込んでいる。
こちらは、映像では食材がいまひとつはっきりしないが、いもとチキンを煮込んでいるように見える。これらの動画を見るかぎりでは、ビトトは必ずしも豆料理ではなく、プランタンやいもを主材料にして、肉や魚と合わせる煮込みのようだ。覚えておこう。