「秋鹿 生酛純米 雄町 無濾過原酒 H27BY」は、菅田町のちょっと行きにくいところにある酒の旭屋で購入。
基本的な情報をまとめておくと(ラベルを参照)、醸造元:秋鹿酒造有限会社/醸造元所在地:大阪府豊能郡能勢町/原材料名:米(国産)・米麹(国産米)/原料米:雄町100%/精米歩合:70%/酛:生酛/使用酵母:7号酵母/醪日数:25/アルコール分:17度/日本酒度:+7/酸度:2.2/アミノ酸度:0.9/2016年3月上槽/製造年月:28.10。
無農薬 循環農法 自営田・雄町について(ラベルより):「米糠の抑草効果と、米糠を中心とした発酵堆肥による循環農法です」
この秋鹿も、先日抜栓した「急に寒くなった日に大阪の地酒、秋鹿 純米吟醸 二年熟成 阿波山田錦 H23BYの燗で鶏がらを使った水炊きをいただく」と同じく、古川修『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』の「秋鹿は、できればなるべく造りの古い年代のものを探したほうが、美味しい思いができる」の記述が頭にあって購入したもの。秋鹿と醸造元である秋鹿酒造については、「大阪の地酒、秋鹿 純米無濾過生原酒の燗で玉ねぎと豚肉の煮もの(中華)をいただく」で触れているので、そちらを参照していただければと思う。
この日の料理はみな、最近はまっている米麹、塩麹絡み。
麹納豆の冷奴。「TOMIZ(富澤商店)の米麹で、塩麹、だし麹につづいて麹納豆をつくり、それをのせた冷奴やはんぺんのバター焼き、油揚げの麹納豆チーズ包みをいただく」で料理だけ先に取り上げた。米麹、納豆の他ににんじん、白ごま、塩ふき昆布などが入っている麹納豆は冷蔵庫で1か月ほどもつということなので、常備しておくと便利。
じゃがいもの塩麹炒め。浅利妙峰『糀屋本店の塩麹レシピ』に「じゃがいもの塩麹炒め」として紹介されていた料理にならったもの。材料は、じゃがいも、パプリカ(赤・黄)、オリーブオイル、塩麹、パセリ。
豚ロースの塩麹ソテー。「TOMIZ(富澤商店)の米麹で塩麹をつくり、2種類の豆腐のサラダや豚ロースの塩麹ソテーをいただく」で取り上げたソテーが最初につくったもので、これが2度目。付け合わせの黒あわび茸にも塩麹を使っている。
秋鹿の熱燗で。速醸の23BYはまったりとして甘く、ほのかな苦みがあり、この生酛の27BYはアミノ酸度がより低く、熟成でまろやかになっているが、きりっとしまっていて、キレがある。いまは「発酵と熟成の食事」の第一段階といったところ。
《参照/引用文献》
● 『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』古川修(光文社、2014年)
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