香川の地酒、悦凱陣 山廃純米 無濾過生 讃州雄町の熱燗でぶりかまのオーブン焼きをいただく

基本的な情報をまとめておくと（ラベルなど参照）、醸造元：有限会社丸尾本店／醸造元所在地：香川県仲多度郡琴平町／原材料名：米・米麹／原料米：雄町（香川県産）100％／精米歩合：65％／使用酵母：熊本９号／仕込総米：1092kg／日本酒度：+11／酸度：2.0／アミノ酸度：1.5／アルコール分：18度以上19度未満／醪日数：30日／醸造年度：平成29酒造年度仕込第28号／製造年月：01.05。

醸造元のコメント（裏ラベルより）：「凱陣は、四国は讃岐の国こんぴらさんの東に在る蔵の手造り清酒です。当所は幕末時代天領で桂小五郎や高杉晋作が潜伏していたこともある蔵で、選び抜かれた国内の新米と讃岐の偉人空海ゆかりの満濃水系の伏流水を使い丹精込めて醸し上げた純米造りのお酒でございます」

秋元商店のコメント：「しっかりとした味わいとタンク熟成の為、柔らかく円やかな口当たり、数字程辛さを感じさせないバランスの整った食中酒です」

常温で保存している凱陣のなかには、同じ29BYの赤磐雄町があるが、こちらは地元産の讃州雄町。上のコメントにあるように、タンク熟成のため開栓時からとてもまろやかで、あのナッツを思わせる香り、濃醇な旨みが広がる。

この讃州雄町については、開栓時のことを記事にしていなかったので、ここで整理しておきたい。

開栓時にいただいたのは、キャベツの代わりにスイスチャードを使ったロールキャベツ。ソースは、ゴルゴンゾーラチーズを使ったクリームソース。杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』に書かれているように、凱陣にはゴルゴンゾーラのようなクセのあるチーズがよく合う。

次に（少し抜け落ちているかもしれないが）開栓から常温保存で約２か月後にいただいたのが、脂ののったいわしを使ったいわしのパレルモ風。海鋒勇『家庭の味わい　イタリア料理 (暮しの設計　163)』に、「いわしのパレルモ風」として紹介されていた料理にならったもの。香ばしいパン粉や松の実、レーズンの風味などを意識した取り合わせ。

そして、開栓から常温保存で約３か月後にいただいたのが、横浜そごうの鮮魚店・山金で買った北海道産天然ぶりのかまを使ったぶりかまのオーブン焼き。材料は、ぶりかま、ズッキーニ、じゃがいも、ミニトマト、にんにく、わが家で育てているローズマリーとタイム タボール、オリーブオイル、塩など。脂がのって香ばしくとろとろなぶりを熱燗で美味しくいただいた。