「小左衛門 山廃純米 旨醇(しじゅん) 超高湿度麹室造り 生酒」は、磯子方面の散歩コースの近くに店をかまえる山本屋商店で購入。

基本的な情報をまとめておくと、醸造元:中島醸造株式会社/醸造元所在地:岐阜県瑞浪市土岐町/原材料名:米(国産)・米麹(国産米)/原料米:ひだほまれ、あさひの夢/精米歩合:70%/アルコール分:19度/製造年月:2019.06。
醸造元のコメント(ラベルより):「お米の旨みを最大限引き出すため、麹菌が繁殖しやすい湿度98%という地獄のような環境で造りあげた麹『SUAS スーアス(Super Umami AspergilleuS)』を使用しました」
この旨醇は、「岐阜の地酒、小左衛門 山廃純米 旨醇(しじゅん) 超高湿度麹室造り 生酒の燗であゆのムニエル パイナップル・ソースをいただく」のときに抜栓してから常温保存で1年7か月と10日ほど。久しぶりに出してみた。
この日の料理については、まずたまにつくるタンドリーチキンに触れる必要がある。
わが家でつくるタンドリーチキン(「鳥取の地酒、諏訪泉 田中農場 七割 H27BYの熱燗でタンドリーチキンとガルバンソー(ひよこ豆/チャナ豆)のスパイスカレーをいただく」)。インド料理のレシピ集、レヌ・アロラ『私のインド料理』に「タンドゥリ・チキン」として紹介されている料理にならったもの。
材料は、鶏もも肉、ヨーグルト、酢、レモン汁、サラダ油、トマトケチャップ、しょうが、にんにく、パプリカ(粉)、ナツメグ(粉)、コリアンダー(粉)、ホワイトペッパー(粉)、ターメリック(粉)、レッドペッパー(粉)、クミン(粉)、ガラムマサラ、塩、食用着色料(紅+黄)など。ヨーグルトやスパイスでつくったタレに一晩つけておき、その鶏を串に刺してオーブントースターで焼いて、最後にさっと揚げる。

このタレをつくるのにはけっこう手間がかかるが、最近使うようになったハリッサ(KALDI オリジナル ハリッサ(アリッサ) 110g)とヨーグルトを混ぜれば似たようなタレができるのではないかと思った。そこであらためて、カルディのハリッサの商品説明をチェックしてみたら、ハリッサとヨーグルトを合わせて鶏肉をマリネし、オーブントースターで焼く「ケバブ風チキン」が紹介されていた。

ハリッサとヨーグルトのタレに漬けた鶏もも肉の串焼きとローズマリー風味の野菜(アスパラガス、じゃがいも、砂糖さや、芽キャベツ)ソテー。ローズマリーはわが家で収穫して乾燥させたものを使用。
先述したように、タンドリーチキンをつくるときには、タレに漬けた鶏を最初に串に刺して焼くので、今回もそれにならい、串焼きのまま最後に少しバーナーで炙って仕上げた。これがなかなかいける。

2日前に焼いたクミンシードとカレンズを練り込んだ自家製レーズン酵母のカンパーニュ(「愛知の地酒、長珍 純米吟醸 無濾過・本生 生生熟成5055 R1BYのぬる燗でチキンカチャトーラやクミンとカレンズを練り込んだ自家製レーズン酵母のカンパーニュをいただく」)も合いそうなので、いっしょにいただくことに。

小左衛門 旨醇の熱燗で。久しぶりに出したので、だいぶ色がついているように見える。以前の記事に書いたように、パイナップルを思わせる甘酸っぱい味がする酒。どんな酒も無理やり寝かせようと思っているわけではないが、いまもその酸の風味は健在で、枯れかけた渋みが少し混ざっていて、意外にバランスは崩れない。この変化は、香ばしい料理やスパイシーな料理に向いていると思う。このまま寝かせると面白い味になりそうな予感。
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