(※メモの状態のまま埋もれていた下書きをまとめた記事なので、季節感などがかなりずれている場合があります。なかには最低限の備忘録に過ぎない記事もありますが、振り返ってみると、1年半ほどの間にワインから日本酒に魅了されていく過程が見えてきて個人的に後々参考になりそうだったので、整理することにしました)
「醴泉 夏吟 特吟 山田錦」は、弘明寺商店街のほまれや酒舗で購入。
基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:玉泉堂酒造株式会社/醸造元所在地:岐阜県養老郡養老町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:兵庫県東条産山田錦全量使用/精米歩合50%/アルコール分:15度以上16度未満/日本酒度:+4/酸度:1.4/仕込み水:養老山系伏流水。
“醴泉”銘柄の由来(裏ラベルより):「奈良時代に元正天皇が養老の地を訪れ、“滝の水が甘く健康に良い。まさに醴泉(れいせん)である”と仰せられました。“醴泉”とは中国の故事による大地から湧き出でた泉の名前です。
本品は、涼しげな透明感のある味わいが自慢です。少し冷してお召し上がりください」
記事の順序は逆になるが、同じ玉泉堂酒造の「無風(むかで)」を飲んだときに(「岐阜の地酒、無風(むかで) 純米生原酒でいか大根や豚肉のチゲ鍋をいただく」参照)、この蔵の超軟水の仕込み水に触れている。
この頃はまだワイン中心で、日本酒については知識がないに等しかったので、酒店のご主人に勧めてもらうことが多かった。この「醴泉 夏吟」もほまれや酒舗のおかみさんのイチオシだったが、確かに初夏にぴったりの涼しげで美味い酒だった。いまは嗜好や飲み方が変わったので、季節限定の酒や冷した酒はほとんど飲むことがないが。
料理はまず生ハムメロン。いただきもののとても甘いメロンを使って。
つづいてトビウオのカルパッチョ。弘明寺商店街の鮮魚店・作清で買ったトビウオ。材料は他に、白ワインビネガー、レモン汁、オリーブオイル、塩、こしょう、プチトマト、小ネギなど。
作清でトビウオと一緒に買ったアジをたたきに。材料は他にしょうが、小ネギなど。
つづいてアジの揚げびたし。材料は、なす、長ねぎ、片栗粉、塩、こしょう、しょうが、だし、しょうゆ、みりん、砂糖、酒など。
つづいてトビウオの焼きちくわ。『海の幸―さかなBEST95・たこ貝BEST35・かにえびBEST20』に「トビウオの焼きちくわ」として紹介されていた料理にならったもの。その説明を引用しておこう。
「青魚の中でも、くせがなく、腰のある歯ざわりは、ちくわにしても最高である。中国地方の郷土料理でもある。ちくわは吸いものの具にしても上等」
デザートは我が家の庭で収穫したブルーベリー。いただきもののメロンほどではないが、こちらも甘かった。
《引用文献》
● 『海の幸―さかなBEST95・たこ貝BEST35・かにえびBEST20』山口昭彦・解説(山と渓谷社、1987年)